美しい洋館駅-山口線萩市：JR萩駅

Hagi Station, Hagi City, Yamaguchi Pref.

さてさて、平安古地区を後にしたワタクシ達は、萩市をさらに南へと向かって歩いて行きました。
猛暑の中を黙々と20分ほど歩き、ワタクシ達は目的地に着きました。


ワタクシ達はJR萩駅へとやって来ました。萩市では市の代表的な駅はお隣の東萩駅ですが、
この萩駅は開業時の大正14年建築の歴史的価値のある駅舎なんです。


無人駅となり、一時期は駅舎も荒れ果てかけていたそうですが、平成10年に当時の姿に復元・補強したんですよ。
平成8年には国登録有形文化財となっています。ただ、駅の利用状況は大変厳しいものになっています。
2022年の一日平均乗車数は21人ということですので、これは東萩駅の10分の1程度なんですよ。


萩駅を訪れたのは歴史的な駅舎を見たいというのと、ワタクシ達が泊まるホテルは東萩駅の近くにあるので、
ここから一駅ですが列車に乗ってホテルに戻ろうと考えたんです。こういう時は青春18きっぷが便利ですな。


当然ながら駅舎内にはワタクシと相棒さん以外は誰もいません。
JR萩駅というと「観光地である萩市の中心駅でしょ。特急も停まる大きな駅じゃないですか」と思う人も多いでしょうが、
利用する人もごくわずか。一日に上り列車、下り列車がそれぞれ8本ずつという有様で特急列車は停りません。
そもそも、山陰本線の益田駅以西は特急列車自体が走っていないんです。


駅舎の西側は、｢萩市自然と歴史の展示館｣となっており、萩の自然や歴史を紹介する展示と、
萩市出身で日本の「鉄道の父」と称される井上勝に関する資料等も展示してありました。


ホームに出て列車を待ちます。青春18きっぷの旅はこれで3年連続なのですが、これからも続けていきたいんです。
どうかJRが青春18きっぷの販売をやめないことを願っております。


15：38発の列車（気動車）がやって来ました。1両編成のキハ40ですね。


東萩駅で下車してホテルに行きました。今回は3泊ともビジネスホテルで、部屋は別々に取っていたんです。
部屋に入ってビックリ。ツインベッドの部屋でした。おかげで部屋が広くて、ゆったりとくつろぐことができました。
でも、3泊したビジネスホテルの中で、ここが一番価格的には低価格だったんです。
すぐにシャワーを浴びて汗を流しベッドの上で高校野球を見ていたのですが、気がついたら1時間ほど寝ていました。
さあ、次はビールを飲みに、いや、夕食に出かけるとしましょうか。

使用したカメラ：FUJIFILM X-Pro2


萩駅を走る山陰本線のように「本線」という名前がつく路線は、主要幹線として特急列車や急行列車が走り、多くの人が利用しました。
しかし、今では特急列車が全く走らない路線もありますし、そもそもJRは急行列車を全廃してしまいました。
さらには本線であっても北海道の名寄本線のように全線が廃線になったり、日高本線や留萌本線のように一部区間が廃線になったりしています。
私はこの山陰本線も、いずれは萩駅を含む一部区間が廃線になるのではないかと危惧しています。そうなってほしくはないのですが。


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