明けない夜はない

発達障害、精神障害(ちょびっと身体)、母の介護のことなどの日記的ブログです。

カサンドラ症候群

2017-05-27 07:18:00 | メンタルヘルス
昨日も暇だったので、くだんの掲示板の別のページを読んでおりました。
そのスレッドの一つにあったのが「カサンドラ症候群」です。

これ何かというのを簡単に書きますと、アスペルガーの配偶者もしくはパートナーによって心身の異常をきたした状態、だそうです。片頭痛とか体重の増減、あるいは抑うつ状態とか。病気としては分類が確立されていないので、今のところあくまで「状態」なんだそうですが。カサンドラ愛情剥奪症、カサンドラ情動剥奪症とも呼ぶそうです。
うん、まあ。定型と非定型の間には、深くて暗い溝がありましすから。振り回される家族もいるだろうし、病むことだってあるよね。そんな軽い気持ちで読み始めたのですが……。
あまりの上から目線ぶりに腹が立って気持ち悪くなって、全部は読めませんでしたよ?
私はADHDが主で、アスペルガーの方は傾向がある程度くらいです。そもそも男女比として、現在の研究では男性の方が女性より4倍も多いらしい。だからカサンドラに陥るのは圧倒的に妻が多いのですが。いや、それはどうでもいい。ちょっとネット調べただけでも、男性にも起きるとは書いてある。どうしても妻の方がいろいろと立場が複雑なので(弱いとはあえて言わない)、比率的にも陥りやすいのは分かる。でもって、アスペって知的は伴わないので、仕事とかはわりとちゃんとできる人が多いそうな。外面も良いけれど、空気が読めなかったりするので、そういう失敗は多々ある。
掲示板を読むと、あ~あなエピソードがてんこ盛り。そりゃ病みますよね、な?ひっくるめると、気遣いがない自己中。
それだけなら大変だなぁですむのですが。
積もり積もって、アスペの人間には心がないだの、愛がないだの。なにその俺様目線。単に、あんたらには理解できなかっただけでしょ。自分基準に当てはまらなかっただけでしょ。望む形が得られなかっただけでしょ。そんなのアスペの人が悪いわけじゃないじゃん。受け取れなかった方に罪がないとでも?
アスペルガーとカサンドラ、調べれば出てきますが「どちらが悪いわけではない」んです。
私が思うに、ラジオのようなものではないかと。発信していても受信機が作動していても、周波数が合わなかったら音声は伝わらないでしょう?発信局は動かせないから、受信機を調節して電波を拾うしかない。カサンドラの人はそれに失敗して、アスペの人に責任を擦り付けている。
もちろんすべてのカサンドラの人がそうだとは言いません。声に出している人がそうだと言っているんです。
間違えた努力は無意味なんです。それをさもどれだけ努力してきたか、そしてその努力が報われなかったかを声に出して、自分の非を認めようともせず相手を貶めて。
いいえ。ただ空気が読めない自己中を責めるならましだと言おう。少なくともこの掲示板に投稿している人は、アスペの人を自分より程度の低い救いがたい人間だと決めつけていた。それが許せないんです。いったい何の権利があって。親兄弟じゃないんだから、いやなら愚痴なんて零さずにさっさと別れなさいよ。そうして身軽になりなさい。子供がいるからなんて理由にならない。母子家庭で頑張っている人なんていくらでもいるんだし。福祉の手だっていくらでもあるのよ。それでも分かれる道を選べないのは、自分を悲劇のヒロインだとしていたいからだとしか思えない。
もちろん、パワーを奪われて動きたくとも動けないからだという説もあるでしょう。だから「剥奪」なんだし。
それでもね。これだけは駄目だろうということがあった。
当事者から、家族に迷惑をかけて……という投稿があった。よってたかって「あんたが悪い」と責め立てて、ほかのスレッドで被害者面していた。冗談じゃないよ。いじめたほうが被害者面するな。
……長くなりました。それだけむかついたってことで。
カサンドラ症候群に陥らない人もいる。陥っても攻撃的にならない人もいる。いろいろな人がいるので、この掲示板に書き込みしているような人は、ほんのわずかな話なんでしょうけれど。
本当に気持ち悪かったよ、あの偽善ぶりは。