特検、サムスン電子副会長の拘束令状を再請求…国外への財産逃避の容疑なども追加
ハンギョレ新聞 2/15(水)
先月19日、初の拘束令状が棄却されてから26日後に再請求
賄賂供与など5つの疑いを適用 パク・サンジン社長は、賄賂供与・横領、一部共犯
パク・ヨンス特別検察官チームが14日、サムスン電子のイ・ジェヨン副会長が財産を国外に持ち出した疑いや犯罪収益を隠匿した疑いを新たに追加し、拘束令状を新たに請求した。
今回の再請求は先月19日、イ副会長に対する初の拘束令状が棄却されてから26日後に行われたものだ。
これでイ副会長に適用された容疑は、従来の賄賂提供の疑いを含め、5つに増えた。
特検はイ副会長の指示を受けてドイツに渡り、チェ・スンシル氏と娘のチョン・ユラ氏に対する乗馬支援を議論したサムスン電子のパク・サンジン社長に対しても拘束令状を請求した。
特検チームが新たに適用した容疑は、特定経済犯罪加重処罰などに関する法律における国外への財産逃避と犯罪収益隠匿の規制及び処罰に関する法律の違反の二つだ。
特検はイ副会長が2015年9~10月、チェ氏親子所有のドイツ会社である「コアスポーツ」に80億ウォン(約7億9千万円)を送金する過程に問題があると判断した。
現行法上、1件当たり2000ドル以上、年間5万ドル以上を海外送金する際には、銀行に立証書類を提出しなければならないが、サムスンはこれをきちんと申告しなかった。
また、サムスンが2015年8月にコアスポーツと220億ウォン(約21億7千万円)台の偽装コンサルティング契約を結んでチョン・ユラ氏を支援したことと、
昨年9月「チェ・スンシル国政壟断事態」が浮上した後、チョン氏に新たに馬2頭を購入したことを隠すため、馬仲介商の「ヘルグストラン」と偽装コンサルティング契約を交わしたことに対し、犯罪収益隠匿容疑を適用した。特検はサムスンがチェ氏に賄賂を渡した事実を隠すために、偽のコンサルティング契約を結んだと判断した。
この他にも前回の拘束令状請求の際に適用された賄賂の供与と特定経済犯罪加重処罰法の横領、国会での証言・鑑定に関する法律違反なども含まれた。
特検はイ副会長の賄賂供与額(433億<約42億8千万円>)は前回の令状請求と同様に適用したが、横領金額は96億ウォン(約9億5千万円)から298ウォン(約29億4千万円)に増やして適用した。
ミル・Kスポーツ財団に拠出した資金も横領に該当すると見たのだ。今回、拘束令状が請求されたパク社長には、チョン・ユラ氏の乗馬支援と関連した部分だけを適用した。
パク社長に対してはコアスポーツとの契約金213億ウォン(約21億円)を賄賂供与と見て、このうち、実際コアスポーツに送金された80億ウォンを横領金額として明示した。
イ副会長などの拘束前被疑者尋問(令状実質審査)は16日午前10時30分、ソウル中央地裁でハン・チョンソク令状専担判事の審理で行われる。
ソ・ヨンジ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)