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破綻寸前なのは、日韓関係、というより韓国自身

2019-01-12 14:39:36 | 日記
■ 自民党 参院選 大阪府選挙区

松川るい 



問題は日韓関係ではない。韓国自身である。


2019年01月06日(日) 00時00分55秒

テーマ:松川るい の思い。

朝鮮半島について。韓国の反日が留まるところを知らない状況になっている。と、少なくとも日本人はそう受け止めている。

日本人は寛容というかお人好しな民族だが、韓国についての怒りを通りこした冷めきった見方は既に定着してしまったと言える。

一般の韓国人は反日でもなんでもないのに、本当に残念なことだ。上にいけばいくほどダメになるのが韓国の特徴だ。

独りよがりな「正義」とやらで常に庶民を犠牲にしてきた。が、今、私が言いたいのは、問題は、日韓関係ではなく、韓国自身だということである。


1.最近のこと

 慰安婦財団解散、旭日旗、竹島上陸、また別格に深刻な「徴用工」(旧朝鮮半島出身労働者)判決と既にボトムかと思っていたところに、レーダー照射事件。

さらには、ついに旧朝鮮半島出身労働者判決の差し押さえ決定。

日本政府は請求権協定に基づく協議を要請したのに対し、韓国は、「日本が強硬な態度を取るせいで日韓関係が危機になっている」と責任転嫁しているが、盗人猛々しいとはこのことだろう。

この調子ではまだまだ底なし沼に日韓関係は悪化しうる。


このレーダー照射事件、攻撃準備行為とされる行為なので深刻な問題であることは間違いないが、それでも、本来なら、日韓軍当局同士で基本的に解決できる、つ

まり、事実関係を淡々と確認して謝罪すべきを謝罪すれば済む話ではないかと思う。


しかし、既に日韓関係が不信の渦の中にあるのでそうはいかない。既にレーダー照射事件については、韓国から99%日本の映像を用いて(韓国独自の映像はほんの10秒)、お得意のBGM加工までした映像が出てきたが、ツッコミどころ満載である。

が、この点については、既に多くの方が指摘されているのでわざわざここで繰り返すのはやめておく。

ただ、今回改めて、韓国にとっては「真実は大して重要ではない」ということだけははっきりした。

韓国の映像は低空飛行に論点をすり替えるもので、攻撃的なレーダー照射を韓国が行っていないことを何ら証明していない。


韓国軍のはねっかえりが反日に燃えてついやってしまった、のか、北朝鮮船を「救助」している行為自体を隠したかったのか、北朝鮮船の活動は本当にただの漁船なのかそれとも瀬取りなのか、または実は北の工作船なのか、といったことにより、事態の深刻度は全く異なる。

が、いずれにせよ、攻撃準備に該当するレーダー照射など、どんな出来心があっても、中国やロシアましてや米国には絶対にやらないわけだから、日本なら何をしても許されるという甘えと驕り以外の何者でもないことだけは指摘しておきたい。

さらにいえば、これをうやむやにしても日本なら許してくれると舐めているのだろう。

または、明かされても困る事実(安保理制裁違反など)でもあるのか。

韓国は、北朝鮮船が一体何をしていたのか、あの小さな漁船を「救助」するには不必要に大きいと思える海軍艦広開土王は一体何をしていたのか明らかにすべきだ。



新日鉄も資産差し押さえ決定前に株売却しておけば良かっただろうに、と思う(保全措置かなにかあってできなかったのかもしれないが。)。

今後、同様の差し押さえ判決が相次ぐことは明白なので、まだ、訴えられていない日本企業も、その懸念があるなら、早急に韓国から資産を引き上げるべきである。

実害を未然に防ぐという意味でも、韓国に対する事実上の制裁という意味でも意味があると思う。



2.破綻寸前なのは、日韓関係、というより韓国自身

しかし、私が今一番言いたいのは、ムンジェイン政権では無理、という一言である。

というか、ムンジェイン政権自体かなり限界に近付いているように思う。任期を全うできるのだろうか。

ムンジェイン政権の間は何をやっても無駄であり、早く退場してもらうに越したことはないが、日韓関係を何とかするのは次の政権(左派が継続するにしても)でしか無理であろう。日韓関係もボトムだが、むしろ問題なのは韓国自身である。韓国自体が危機に陥っている。


そもそも、ムンジェイン政権はどれぐらい持つのだろうか。経済運営に失敗しており、経済状況は極めて悪い。

外交的にも孤立している。南北ファーストをやりすぎたせいで米韓関係は冷え切っている。

マティス長官の退任もあり、在韓米軍の撤退の可能性はずっと高くなっている。

日韓関係はボトムである。

THHADをめぐる三不政策以来改善したとはいえ中国との関係も大してよくない。

頼みのというか、恋人になりたい北朝鮮からは、価値を値踏みされている。

正直、米韓同盟が揺らいでいる中で、韓国が米国に対して有する影響力は減じており、北朝鮮からすればATMとしてはともかく、対米宣伝工作部としての韓国の価値は相当下がっており、対北政策もおそらく上手くいかないだろう。

米国は韓国から頼まれたからといって「はいそうですか。韓国がそういうなら。」と動くような状況にない。


知日派などは、殆どパージされるかその恐怖におびえている状況で、まともな国家運営をしていると思えない。

よく韓国の宮廷ドラマがあるが、本当に、別に現代も全く変わらないじゃないかと思う。

王様派と王様を追い落とすことを狙っている一派とが熾烈な権謀術策を繰り広げ、騙し騙され一族郎党皆殺しみたいなやつである。

そして、何よりも、韓国人自身が韓国をあきらめている。

移住を希望する韓国人の数はどんどん増加しているそうで、それは、愛国的な威勢の用意言動とは裏腹に、多くの韓国人が韓国という国の将来に希望が持てず、韓国に対してコミットメントを感じていないことを意味する。


ムンジェイン政権は、南北ファーストの政権だ。

韓国ファーストですらない。というか、政権的には、強いていえば、南北連結ができることが韓国100年後の繁栄の道ということで韓国の国益と思ってやっているものと思う。

つまり、短期的には韓国の国益が害されても良いと思っているとしか思えない。

実は、韓国のかなり右の保守派の国会議員と数か月前に会った際に、

彼らは、ムンジェイン大統領は意図的に韓国を弱体化して北朝鮮に差し出そうとしているという趣旨のことを述べていたのだが、私はそれはさすがにそんなことはあるまいと思っていた。

しかし、最近はよくわからなくなってきた。なぜなら、結果として、韓国経済の弱体化、米韓関係の弱体化、日韓関係破綻寸前と、正直、喜ぶのは北朝鮮と中国という状況(中国すら喜ばないかもしれないが)になってきているからである。

ムンジェイン政権は、(もし韓国主導で「統一」をしたいならということだが、)北朝鮮のことしか考えていない割には対北政策でも戦略的ミスを犯しているとしか思えない。

北との融和を進めるためには、米国の理解が不可欠であり、良好な米韓関係が必要だ。

同じく中国とも。

そして、ATM役をやってもらいたい日本とも。

こうした鍵となる大国が「韓国のいうことなら聞いてやろう」というムードであることが、韓国の対北外交のレバレッジなのだ。

それなのに、ムンジェイン政権は、これら全ての国との間での外交に失敗している。

つまり、結果として、対北レバレッジを減じている。

もともと、米日中ロのいずれも国も、パワーバランス的には、南北が分断されたままでも別に構わない、というより、むしろそれで好都合と考えていたと思うが、ますます、そうなっていくだろう。


そして、ムンジェイン政権のもう一つの野望は歴史の書き換えである。

何が何でも韓国を「戦勝国」にしたいのだ。

日本帝国の一部として米国や中国と戦ったのが事実である。

残念ながら、内ゲバ続きで弱小の上海臨時政府など全く国際的に相手にされなかったのが事実である(だからサンフランシスコ平和条約当事国にはなれなかった)が、それは受け入れたくないのだ。

韓国が日本と一度でもきちんと戦ったことがあったなら日韓関係はここまでこじれていない。

レーダー照射した韓国軍人も日本に疑似的にでも「戦って」みたかったのだろうか。

ブログにも書いたしTV番組でっも何度も言ってきたが、韓国の反日は日本と戦ったことがない、同じ土俵にたったことさえない、ということからくる。だから、今無理やり「戦って」いるわけだ。

勝とうが負けようが、同じ土俵に立って戦ったなら、勝敗結果如何に関わらず和解は可能である。

日米然り、米ベトナム然り、独仏しかり。しかし、日韓はそうではない。だから、韓国自身が、自分のトラウマを克服しない限り、反日は続くどこまでも。


日本外交にとって朝鮮半島が重要であることに変わりはない。

福岡と釜山はフェリーでたったの3時間の距離であり、かくも近接した場所に敵対的な国がいては面倒に決まっている。

特に、狭い海を隔てて国境を接する韓国には、友好国でなくとも少なくとも敵国にはなってもらいたくない。

しかし、その重要性は、海路でしか他国と行き来できなかった8世紀と比べれば格段に落ちている。

韓国が敵国にならないことを確保するための一番の上策は、米韓同盟がきちんと機能しているということである。

しかし、そもそも朝鮮半島が一体米国にとってなんの価値があるのだろうか、という極めて正当な疑問を抱くトランプ大統領自身は、在韓米軍など縮小撤退しても構わないと思っている。

残念ながら、マティス長官の退任もあり、在韓米軍縮小撤退の危機は益々現実味を帯びている。

残念ながら、日本は、その可能性も念頭に対馬を含め対朝鮮半島防衛を考えざるを得なくなるだろう。

北極海が溶れば、いずれにせよ、日本海はシーレーンとなるのであり、対馬はそのど真ん中に位置することになる。対馬防衛の重要性が益々上がる。

そのような観点からすれば、私は北朝鮮について、日本が独自に協議を行うことは十分ありだと思っている。

北朝鮮の核放棄は益々遠のいているが、プランBは北朝鮮が親中であると同時に親米になることである。

日本も直接北朝鮮との交渉を進めるべきだ。

日本は、北朝鮮と友好関係を構築することを目指すべきだ。

無論そのためには、大前提として、拉致問題の解決、核問題の一定の解決を含め米朝関係の改善が必要である。

韓国と異なり、金日成は日本軍と戦ったことがある。

したがって、北朝鮮は反日であろうが、韓国に比べればねじれたトラウマは日本に対して持っていないので、将来についての関係改善は条件が整えばより心理的には容易ではないかと思う。

いずれにせよ、になるが、日本外交全体を見渡し時に、日本にとって、

最大の課題は、同盟国米国のパワーが相対的に落ちる中で、中国という巨大で強大な隣国からの脅威をやり過ごし、国家の安寧と繁栄を維持するかということであり、

朝鮮半島は重要ではあるが一部に過ぎない。

しかも、朝鮮半島国家は、自立的に物事を決めることが難しい地政学上の状況(国のサイズと地理)にあり、朝鮮半島にリソースをつぎ込んでもリターンは極めて心もとない。

朝鮮半島は、常に中国やロシア、日本という大国に挟まれ、事大主義的にその立場を変えてきた場所であり、朝鮮半島に何か大きな期待をすること自体が間違っている。

大国のパワーの増減に合わせて立場がころころ変わるのは朝鮮半島国家の宿命なのだ。むしろ、押さえるべきは、米中ロという地域大国との関係である。


そのために必要なのは日米同盟を基軸としたインド太平洋戦略であり、中国、ロシアとの関係改善である。

したがって、日本は、限られた外交リソースを「ムンジェインの韓国」に余りつぎ込むべきではない。

どこにどう転んでもプラスにならない。

誤解されては困るが、韓国に迎合せよということではない。

むしろ、ICJへの提訴だろうとレーダー照射事件の反論であろうと「徴用工」問題における対抗措置であろうと躊躇なく実施すべきだ。

ただし、それらは、韓国(ムンジェイン政権)が「異常だ」ということが示せればよいのであって、多大な外交リソースをつぎ込まないように留意すべきだ。

どうせムンジェインの次でなければ解決は困難なのだから。


むしろ、日本がやるべきことは、日米関係を主軸にインド太平洋戦略を充実させ、価値と戦略的利益を共有する多くの国との連携を強化することであり、対中関係、対ロ関係を改善することである。

外交リソースとは、限られた数の外交官・外務官僚の24時間の時間の使い方(使わせ方)であり、外交予算であり、日本の持つ国際的信用力である。

日本外交の中で韓国の占める割合が相対的に小さい状態の方が日本の国益だと思う。

日本が軍事的に外交的に経済的に強くなることである。

TPPや日EU・EPAはその意味で大変素晴らしい。

インド太平洋戦略を米国の方針とさせたことも秀逸だ。

あとは、日本が強くなることである。

強くなる方向にあるという見通しを示すことが全てだ。

つまり、防衛力を格段に高め、若者がイノベーションを起こせる環境を整え、少子化を克服して、日本が将来とも繁栄するのであろうという将来見通しを世界に示すことである。

朝鮮半島国家は、常に強い国の言うことしか聞かない。


本年は、1919年3月1日という韓国が「建国日」(本来の建国日は、1948年)と変更したいと考えている反日デモ行進、

3.1運動から100周年記念の年であり、反日をアジェンダに南北朝鮮が融和を図ることも想定される難しい年である。

ムンジェイン大統領の間は、日韓関係は悪くなることはあれど良くなることは期待できない。

旧朝鮮半島出身労働者問題は、上手くハンドルしないと(といっても日本だけ努力しても限界があるが)第二の慰安婦問題となってしまう可能性がある。

私は、韓国については、ムンジェイン政権の間は、冷めた透徹した外交(解決を急がない)を期待したい。

最後に、これも冒頭の繰り返しになるが、一般の韓国人が反日というわけでもない。

多くの良識ある韓国人は北朝鮮にかしずくかのようなムンジェイン政権を憂えている。

ムンジェイン政権は諦めても、韓国自体を将来に渡って諦める必要はない。

朝鮮半島については、期待せず、多大なリソースをつぎ込まず、大国関係を固め、地球儀を俯瞰する日本外交全体の中でできるだけマージナライズ(辺境化、最小化)し、

政府間関係ではなく一般の韓国人を主人公とした関係に注力するのが上策だ。

松川るい

■経歴■
平成元年 四天王寺中学校・高校卒、
松川るい 東京大学法学部進学。
自民公認大学在学中に外務公務員Ⅰ種合格。
平成5年 外務省入省。
平成9年 ジョージタウン大学にて
0自民党 国際関係大学院修士号を取得。
 
国際宇宙ステーション、みなみまぐろ国際裁判、ASEAN協力や日中韓協力、日タイ、日フィリピン他、タイ・フィリピンなどASEAN諸国とのEPA 交渉に携わり、ジュネーヴの軍縮代表部にて核軍縮インテリジェンス部門で国際情勢分析に取り組む。
 
平成23~25年 日中韓政府がソウルに設立した
選挙区88~88 日中韓三国協力事務局の初代次長。
平成26~28年 安倍政権が掲げる“女性が輝く世界”を
0(前職)大阪府 世界で推進するために新設された
参議院88~88 女性参画推進室の初代室長。
 
平成28年 自由民主党 参議院 大阪 府 選挙 区 支部長
自民党88 参院選 大阪選挙区 立候補 自民党公認

もし日韓戦わば… 軍事力の差は歴然だった

2019-01-12 14:03:26 | 日記
もし日韓戦わば… 軍事力の差は歴然だった

2019年1月11日 11時0分
NEWSポストセブン


韓国の反日が止まらない(AFP=時事)


韓国海軍駆逐艦による火器管制レーダー照射問題は解決の糸口が見えない。

「交戦の一歩手前」といえる状況が発生したにもかかわらず、無理筋の主張を続ける韓国を見ていると、“同盟国”のはずの日本と本気で事を構える気でもあるのか──という疑念さえ浮かんでくる。実際のところ、そんな事態になって困るのは韓国軍のはずなのだが……。

韓国の主力戦闘機はF15Kだが…

韓国軍・政府の動きは、理解不能だ。

海上自衛隊の哨戒機に“ロックオン”し、言い分を二転三転させた挙げ句、具体的な証拠を示さずに「悪いのは日本」という主張を繰り返している。

背景に、韓国軍の“変質”があるとみるのは軍事ジャーナリストの井上和彦氏だ。

「徴兵制を敷く韓国では、国民の意識の変化が軍に大きく影響する。

文在寅政権の誕生や昨年の平昌五輪などで南北融和ムードが広がって、『北朝鮮は敵国』という意識が薄れてしまった。

これに影響されて軍の緊張感が薄れる一方、文在寅政権下の韓国はもはや日本を唯一の敵とみなしている感がある」

近年、“韓国軍の反日アピール”は、激しくなる一方だ。

軍艦の名称にしても、イージス艦「世宗大王」(2007年進水)は15世紀に対馬を侵略した王の名前。

伊藤博文を暗殺した「安重根」の名を冠した潜水艦(2008年進水)もある。

昨年は韓国海軍主催の国際観艦式で、海自艦艇に自衛艦旗(旭日旗)の掲揚自粛を求めてきた。

ただ、幼稚な挑発を繰り返す隣国の軍の“実力”はというと──。

◆軍艦が漂流


単純に「量」だけを比較すれば、韓国軍は日本の自衛隊を圧倒する。

人口が日本の半分以下でありながら、韓国軍の総兵力は63万人。

23万人の自衛隊をはるかに上回り、予備役に至っては310万人を数える(自衛隊では3万人)。

また、日本の防衛費はGDPのおよそ1%だが、韓国はそれを大きく上回り、2%超となっている。

では、韓国軍の実力が自衛隊を凌駕しているかといえば、そうではない。前出・井上氏がいう。


「戦闘機をはじめとした作戦機体数でも韓国軍は自衛隊を上回る。

その性能を見ても、たとえば韓国の主力戦闘機F15Kは、航空自衛隊のF15Jと比べて“上”と言えるでしょう。

ただ、練度や運用に疑問符がつきます。過去には地上走行中のF15Kの車輪がマンホールにはまって傾き、機体を損傷したこともあります」

米軍や日本の自衛隊が志願制なのに対し、

「韓国軍は徴兵制で兵士の士気にバラつきもあり、最新鋭の武器を揃えていても部隊運用に問題が出てくる可能性がある」(同前)わけだ。

2016年2月に北朝鮮が弾道ミサイルを発射した際は、日米韓のイージス艦がそれぞれ弾道を追ったが、韓国の「世宗大王」だけがミサイルを見失い、日米に問い合わせる事態となった。

「日本も韓国も、イージス艦には米国直輸入の最新鋭レーダーシステム『SPY-1』を搭載していたが、韓国軍だけ追尾する能力が足りなかった」(同前)

2013年には、これまた日本への嫌がらせのような名前の強襲揚陸艦「独島(不法占拠中の島根県・竹島の韓国名)」が、“平時の海”で航行不能となり、漂流した。

原因は艦内の火災。搭載した2つの発電機のうち1つから出火し、消火中に海水が流れ込んできてもう1つの発電機も停止したという。

「2010年の延坪島砲撃事件では、北朝鮮の撃った砲弾がターゲットである韓国軍のK9自走砲に命中した一方、韓国側の反撃弾のほとんどが北朝鮮陣地後方の畑に落ちた。

しかも韓国軍が配していた自走砲6門のうち実際に動いたのは3門だけ。

整備、運用の不備を露呈してしまった。これは、高い稼働率を誇る日本の自衛隊ではとても考えられないレベルです」(井上氏)

韓国軍の兵士の“レベルダウン”も進んでいる。産経新聞ソウル駐在客員論説委員の黒田勝弘氏の指摘。

「今の若い兵士は消費社会の空気の中で育っています。

彼らの待遇改善の要望に応えるかたちで軍施設にはカラオケルームや健康設備がつくられ、兵舎のロッカーを開けると化粧品でいっぱいだといいます。

一人っ子家庭が増える中、男子を送り出す母親も神経質で、軍当局は訓練で兵士が怪我したらいちいちその経過を報告する。家族のケアに翻弄されている実情がある」

◆北と核ミサイルを共同開発!?

1993年に韓国で発売された小説『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』(金辰明・著)は、日本が“独島”を急襲し、軍事占領したことで日韓開戦となるストーリーだ。

当初、押されていた韓国側が、北朝鮮と共同で開発した核ミサイルを東京湾に打ち込み戦況が一変、日本が白旗を揚げる──という結末だが、こうした作品が大人気となるのが韓国だ。黒田氏はこうため息をつく。

「同書は100万部を超える大ベストセラーになり、映画化もされました。同様の設定は韓国の大衆小説の定番。

しかも、話は日本による“侵略”から始まるものばかりです。『独島防衛』が、韓国人の戦意を最も刺激する“元気の素”ということなのでしょう」

当然ながら、日米韓は連携して「北朝鮮の脅威」と向き合わなくてはならない。実力もないのに“戦意”ばかり旺盛な“同盟国”では、有事の際の不安は募るばかりだ。

※週刊ポスト2019年1月18・25日号

NEWSポストセブン

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