勝又壽良のワールドビュー
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好評を頂いている「勝又壽良の経済時評」の姉妹版。勝又壽良が日々の世界経済ニュースをより平易に、かつ鋭くタイムリーに解説します。中国、韓国、日本、米国など世界の経済時評を、時宜に合わせ取り上げます。
反日チャンピオン」与党大統領候補は李在明氏に決定、早くも日本追い抜くと「妄言」
2021年10月11日
日本経済ニュース時評
韓国与党「共に民主党」は、大統領候補者として李在明(イ・ジェミョン)を最終決定した。
李氏は現在、京畿道(キョンギド)の知事を務めている。
名うての「反日チャンピオン」でもある。
自らの生い立ちが貧しかったのは、日本のせいといわんばかりに「反日キャンペーン」を行なってきた人物である。
数々のスキャンダルにまみれている稀な大統領候補である。
だが、国民へ一律に資金を供与(ベーシックインカム)すると公約したことが人気を集めたと見られる。
底辺の国民生活が苦しんでいる証拠であろう。
『中央日報』(10月11日付)は、「李在明氏が予備選で勝利、与党大統領選候補に 『既得権に対する最後の大勝』」と題する記事を掲載した。
李氏は10日、民主党大統領選候補ソウル代議員・権利党員の投票で51.45%(4万5737票・1位)を、第3回国民選挙人団投票で28.30%(7万441票・2位)を得て最終1位に当選した。
最終累積得票率50.29%(71万9905票)で決選投票なく大統領選挙に直行することになった。
(1)「李氏はこの日、候補選出後の感謝演説で「今日われわれは変化を選択した。今日われわれは改革を選択した」と述べた。
李氏は続いて「過去30年間余り、あらゆる既得権と相対して戦って勝ってきたあの李在明に、民生改革・社会改革・国家改革の完遂という任務を(国民が)与えた」とし「国民が求める変化と改革を必ず成し遂げる」と強調した。
特に「今回の大統領選挙は腐敗既得権に対する最後の大勝だった。
未来と過去の対決、民生改革勢力と旧態既得権カルテルの対決」としながら「土建勢力と癒着した政治勢力の腐敗不正を必ず根絶する。
当選してすぐに強力な『不動産大改革』で不動産不労所得共和国という汚名を返上する」と述べた」
ともかく、弁の立つ人物のようだ。自らの出自が貧しかったことを最大の武器にしている。
「全て社会が悪い」という論法である。
下線部分は、自らにかけられている疑惑である。
大統領本選になれば、論争の的になろう。
(2)「大庄洞(テジャンドン)開発事業疑惑に関しても「『(野党)国民の力の“火天大有(ファチョンデユ)ゲート”』のように、不法行為が摘発されれば事後であっても開発利益を全額還収する」とし、正面突破の意志を繰り返し明らかにした。
李氏は党支持層の外側を狙って「派閥分けしない統合の大統領になる」というメッセージも出した。
「大統領になる時までは一部を代表するが、大統領になれば皆を代表する」ということだ。
ただし「清算のない縫合ではなく、公正な秩序の上に誰もが公平な機会を享受する国」という但し書を付けた」
下線部は、まさに本人が関わっているという腐敗事件である。
目下、捜査中であるが、大法院(最高裁)の元判事や元検察トップなどが関わったとされる。
李氏は、弁護士出身である。李氏ならではの人脈が総動員された事件と見られている。
(3)「李氏は、「国家主導の強力な経済復興政策で経済成長率グラフを右下降から右上昇に変える」と述べ、出馬宣言で明らかにした「経済成長論」にも言及した。
李氏は「左派政策で大恐慌を克服したルーズベルトに学ぶ。経済と民生に青色か赤色かは関係ない。
有用であり効率的であるなら、朴正熙(パク・チョンヒ)政策・金大中(キム・デジュン)政策の間にどのような違いがあるか」と述べた」
下線部は、国民の人気を煽った部分である。
極めて抽象論である。
記者会見では、
「日本を追い抜き、先進国に追いつき、ついには世界をリードする国、そのような大韓民国を作っていく」と豪語した。
理論的に人口5200万の韓国が、1億2000万の日本をGDPで追い抜けるはずがない。
こういう奇想天外なことを発言して、国民を騙してしまうのであろう。
一事が万事、この調子である。
韓国経済立直しのためには、大労組偏重の政策を止めることだ。
労働組織率が10%で、日本の17%を下回っている。
つまり、労働者の10%が労組を組織して好待遇を受けているだけで、零細企業の労働者を踏みつけているのだ。
独占禁止法の範囲を確実に広げて、大企業の中小・零細企業の搾取を禁止することである。
韓国労組が、この独占利潤の上前をはねている構造になっている。
(4)「『大庄洞論争』の中で繰り広げられたこの日の第3回国民選挙人団投票(投票人員24万8880人)では李知事が予想外の大敗を喫した。
権利党員ではなく一般の国民が参加した第3回国民選挙人団投票で、李候補は李洛淵(イ・ナギョン)元代表の得票率(62.37%・15万5220票)の半分にも届かない28.30%を記録した」
この日の結果に対しては党内部でも「全く想定外の結果」という反応が出てきた。
「大庄洞論争」という疑惑事件拡大が、李氏への投票率を下げたことである。
熱狂的な「李支持者」以外の一般国民にとっては、疑惑事件は「ノー」である。
大統領選の本選になれば当然、この疑惑事件が争点の一つに浮上してくるはず。
野党支持者や、一般国民にとっては「批判満載」の与党大統領候補が誕生したのだ。
韓国与党「共に民主党」は、大統領候補者として李在明(イ・ジェミョン)を最終決定した。
李氏は現在、京畿道(キョンギド)の知事を務めている。
名うての「反日チャンピオン」でもある。自らの生い立ちが貧しかったのは、日本のせいといわんばかりに「反日キャンペーン」を行なってきた人物である。
数々のスキャンダルにまみれている稀な大統領候補である。
だが、国民へ一律に資金を供与(ベーシックインカム)すると公約したことが人気を集めたと見られる。
底辺の国民生活が苦しんでいる証拠であろう。
『中央日報』(10月11日付)は、「李在明氏が予備選で勝利、与党大統領選候補に 『既得権に対する最後の大勝』」と題する記事を掲載した。
李氏は10日、民主党大統領選候補ソウル代議員・権利党員の投票で51.45%(4万5737票・1位)を、第3回国民選挙人団投票で28.30%(7万441票・2位)を得て最終1位に当選した。
最終累積得票率50.29%(71万9905票)で決選投票なく大統領選挙に直行することになった。
(1)「李氏はこの日、候補選出後の感謝演説で「今日われわれは変化を選択した。今日われわれは改革を選択した」と述べた。
李氏は続いて「過去30年間余り、あらゆる既得権と相対して戦って勝ってきたあの李在明に、民生改革・社会改革・国家改革の完遂という任務を(国民が)与えた」とし「国民が求める変化と改革を必ず成し遂げる」と強調した。
特に「今回の大統領選挙は腐敗既得権に対する最後の大勝だった。
未来と過去の対決、民生改革勢力と旧態既得権カルテルの対決」としながら「土建勢力と癒着した政治勢力の腐敗不正を必ず根絶する。
当選してすぐに強力な『不動産大改革』で不動産不労所得共和国という汚名を返上する」と述べた」
ともかく、弁の立つ人物のようだ。
自らの出自が貧しかったことを最大の武器にしている。
「全て社会が悪い」という論法である。下線部分は、自らにかけられている疑惑である。大統領本選になれば、論争の的になろう。
(2)「大庄洞(テジャンドン)開発事業疑惑に関しても
「『(野党)国民の力の“火天大有(ファチョンデユ)ゲート”』のように、不法行為が摘発されれば事後であっても開発利益を全額還収する」とし、正面突破の意志を繰り返し明らかにした。
李氏は党支持層の外側を狙って「派閥分けしない統合の大統領になる」というメッセージも出した。「大統領になる時までは一部を代表するが、大統領になれば皆を代表する」ということだ。ただし「清算のない縫合ではなく、公正な秩序の上に誰もが公平な機会を享受する国」という但し書を付けた」
下線部は、まさに本人が関わっているという腐敗事件である。
目下、捜査中であるが、大法院(最高裁)の元判事や元検察トップなどが関わったとされる。
李氏は、弁護士出身である。李氏ならではの人脈が総動員された事件と見られている。
(3)「李氏は、「国家主導の強力な経済復興政策で経済成長率グラフを右下降から右上昇に変える」と述べ、出馬宣言で明らかにした「経済成長論」にも言及した。
李氏は「左派政策で大恐慌を克服したルーズベルトに学ぶ。経済と民生に青色か赤色かは関係ない。
有用であり効率的であるなら、朴正熙(パク・チョンヒ)政策・金大中(キム・デジュン)政策の間にどのような違いがあるか」と述べた」
下線部は、国民の人気を煽った部分である。
極めて抽象論である。記者会見では、「日本を追い抜き、先進国に追いつき、ついには世界をリードする国、そのような大韓民国を作っていく」と豪語した。
理論的に人口5200万の韓国が、1億2000万の日本をGDPで追い抜けるはずがない。
こういう奇想天外なことを発言して、国民を騙してしまうのであろう。
一事が万事、この調子である。
韓国経済立直しのためには、大労組偏重の政策を止めることだ。
労働組織率が10%で、日本の17%を下回っている。
つまり、労働者の10%が労組を組織して好待遇を受けているだけで、零細企業の労働者を踏みつけているのだ。
独占禁止法の範囲を確実に広げて、大企業の中小・零細企業の搾取を禁止することである。
韓国労組が、この独占利潤の上前をはねている構造になっている。
(4)「『大庄洞論争』の中で繰り広げられたこの日の第3回国民選挙人団投票(投票人員24万8880人)では李知事が予想外の大敗を喫した。
権利党員ではなく一般の国民が参加した第3回国民選挙人団投票で、李候補は李洛淵(イ・ナギョン)元代表の得票率(62.37%・15万5220票)の半分にも届かない28.30%を記録した」
この日の結果に対しては党内部でも「全く想定外の結果」という反応が出てきた。
「大庄洞論争」という疑惑事件拡大が、李氏への投票率を下げたことである。
熱狂的な「李支持者」以外の一般国民にとっては、疑惑事件は「ノー」である。
大統領選の本選になれば当然、この疑惑事件が争点の一つに浮上してくるはず。
野党支持者や、一般国民にとっては「批判満載」の与党大統領候補が誕生したのだ。