本人が否定しようが、肯定しようが、誰にも醜聞があります。
ここでは最近の「中国の醜聞」を集めてみました。必要な方のために出典も明示し、あればリンクさえ提示しています。
中国人の賞賛すべき性格の1つは、法というものに対する天性の畏敬の念である。:P.263 アーサー・H・スミス「中国人的性格」
中国共産党の誕生(1921年:今から95年前)よりも前
今から120年も前にアメリカ人宣教師スミスが書いた著書(の和訳)から引用しました。
しかし今の中国と比較して、何も変わっていないと思うことが、しばしばあります。
中国に関しては、実際に現地に行ったこと・住んだ経験があるかどうか以前の問題として、大規模な言論弾圧があります。
よって政府公式の見解だけでは現実をつかむことができず、いや、政府見解が「事実をまったく反映していない」ことが多すぎるようで、日本のマスメディアも中国政府見解をただ羅列する事が多いので、これらを補う何らかの情報源が必要です。
その情報源としては、
- 外国のメディアによる情報(資本関係に注意!)
- 匿名の中国在住経験者によるコメント
- 中国国籍でその後、日本で国籍を取得して活動している人の見解
- その他の、中国共産党の弾圧活動を阻止することがない範囲内での各種情報
- あくまでもこれらを補う意味での日本のメディア報道
などがあります。
誰もがそう思うでしょうが
- 一生懸命に何かを礼賛していると、裏があると感じられるもの
- ひたすら欠点をあげつらうだけだと、単なる感情的な反発を感じるもの
『とかくに人の世は住みにくい』ですね(笑)。
中国に限らずこれら不確定な情報には、「そんなものか」程度の取り組みが必要なようで、一言一句にとらわれてはいけないようです。
上記でスミスが「法というものに対する天性の畏敬の念」と書いておりますが、これは私に、次のようなことを惹起(じゃっき)させます。
- もしスミスの説をそのまま尊重するならば、隔世の感があります。なぜならば今の中国には弾圧政府特有の外国人を罰する目的に過ぎない『法』があるだけで、現実を反映することがない「非法治社会を長く演じ続けている」からです。120年前の中国では、よっぽど「法」意識があったのでしょうか。←そんなはずはない!
- しかしそうではなく、当時の政府による現実離れした判断基準が「法」であり、中国庶民がそんなわけの分らない法とは無関係なところで日常を生活したいと望み、これがスミスには「法というものに対する天性の畏敬の念」のように見えた、と私は考えています。
分りやすくいえば私は
当時の中国庶民が、何を言い出すかわからない理不尽な「お上」を恐がり遠ざけようとしていたのをみて、スミスには、無知な中国庶民が法に畏敬の念をもっていたと映り、不覚にもこれを称賛してしまった
のだろうと考えました。
これは、場合によっては「無知な庶民が政府をバカにしている」とさえ受け取れますね。
そういえば今の中国庶民が、中国共産党政府を、ヨイショしているように見えて小馬鹿にして遠ざけようとしているとも受け取れ、場合によっては中国共産党政府をだましてまで利益をむさぼろうとしている事に、相通じるのでしょうか(笑)。
当時の中国政府が、教育のある庶民を忌避(きひ)し
民を教育してはならない
と考えたのは、成り行きと言えます。
もしも「教育する」としても
- 今の中国共産党政府のように、都合のいい、いびつな「教育」に『限る』、ということでしょうか。
- 『限る』とくれば、「サンマは目黒に限る」という落語を思い出します(笑)。
古代中国の論語にみられる
民は之に由らしむべし、之を知らしむべからず
の解釈にもいろいろありそうです。
- 教育のない庶民は、法に従わせるべきで、法を理解させることは困難・・・・・・愚民政策かも
- 教育のない庶民は、法に従わせておけばよく、法の内容を知らせてはならない・・・・・・もっとひどい愚民政策かも
実にあいまいなのが古代中国文献の特徴なのかも知れず、その解釈を1000年以上も延々と続けることに価値があるとみなす儒教流派もこれまた無数にあるようです。
そこには
「どうすれば庶民の教育レベルを向上させられるか」という発想がなく、「無知な庶民をそのまま温存して支配者の権力を維持しよう」という発想が透けて見えてしまうのです。
確かに、無知な庶民は扱いやすいのでしょうが、一方では、なまじっか学問があるのに多様性を欠く人は大変扱いにくいものらしい。
ただし、学問があり多様性をも身に付けた人たちを利用する「別の人」が確かにいるのと同様に、そういった扱いにくい人たちを言葉巧みに利用する「別の人」がいるのも、これまた事実なんです。
いくら人民のためと称しても、独裁政権の原点はそこにあるのでしょう。
法治国家からほど遠い今の中国を見ていると、まさにこの思いを強くする次第です。
さてさて、皆様はどう思われますか。