当日券があるという情報を得て
あわただしく
静岡芸術劇場にまで向かい
午後1時に無事当日券をゲット。
午後2時からの
千穐楽の「伊豆の踊子」を見てきました。
原作は、著名な作家の川端康成さん。
ええ、正直に言います。
もちろん、読んだことがありません。
俺にとって
「伊豆の踊子」と言えば
三浦友和さんと山口百恵さんの映画。
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んでもって、
ありがちなことですが
記憶の中で「伊豆の踊子」と
「金色夜叉」(尾崎紅葉)を混濁してる。
調べてみると
伊豆の踊子は、旅芸人と書生との、ロードムービー。
修善寺→湯ヶ島→浄蓮の滝→天城トンネル→七滝→湯ヶ野→下田の旅程
金色夜叉は「熱海」。
「寛一&お宮」で有名で
「来年の今月今夜のこの月を僕の涙で曇らせてみせる」が有名な台詞。
で
こんな乏しい基礎知識しか持たないままでで
今回の観劇に臨んだ自分でございました。
劇場に入ると、セットがある。
SPACにしては
珍しく、冒頭から舞台に立派なセットなんて!と
始まる前から、「を~!今回はリッチじゃん」と感動。
お芝居って不思議な物で
セットっていらないんですよねぇ(素人の暴言)
もちろん、セットがあればあったで楽しいんですが。
Gloria Gaynor - I Will Survive
でも、なくても
役者さんたちが演じてくれることで
あら不思議、
カラの舞台がたちどころに
山の中の森になったり
海になったり
城の中になったり
あらゆる場所に誘ってくれますから。
見ているウチに
いつのまにか
自分も旅芸人さんや書生さんと一緒になって
伊豆の山の中を歩き
そして、途中の旅館で身体を休めているような心持ちになってきました。
お咲姐さんを演じている舞台役者の三島さんとは
縁あって、知人であるのですが
今回も、彼、いやあ、弾けてました。
笑い転げてしまいました。
でも、笑いの隙間に、ちょっと隠し味の苦みが…。
ほんと、俺は、彼の芝居が好きです。