しば草
名はしば草というけれど、
その名をよんだことはない。
それはほんとにつまらない、
みじかいくせに、そこらじゅう、
みちの上まではみ出して、
力いっぱいりきんでも、
とてもぬけない、つよい草
げんげはあかい花がさく、
すみれは葉までやさしいよ。
かんざし草はかんざしに、
京びななんかはふえになる。
けれどももしか原っぱが、
そんな草たちばかしなら、
あそびつかれたわたしらは、
どこへこしかけ、どこへねよう。
青い、じょうぶな、やわらかな、
たのしいねどこよ、しば草よ。
金子みすゞ全集より
初夏 新茶の季節 雑草がそろそろ出番と顔を出し。
毛虫がバリバリ若葉食む
我、草取りせいを出し 雑草も負けじと根をはり顔を出す。
そんな季節ももうまじかですね!!
取っても取っても生えてくる雑草、飽きっぽい自分にとって、草取りは苦痛になります。しかし、草むしりをしていると、とてもいい香りのする草や、小さなかわいい花をさかせる草、地中深く根を張る草、いろんな自己主張をするいろんな草たちと格闘するのも、心にゆとりがあるときは面白いと思う。しかし、たいていは「こいつらしつこいなぁ~!.どこまで根を伸ばしてんだ?くさいなぁ~!」なんて思いながら格闘します。