Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その16

2007年06月14日 | 制作裏話
デスゴジ バーニングレッド編 Part.2


?デスゴジ バーニングレッド 別アングルから

 この「バーニングレッド」のボディカラーの彩色はほとんどがオレンジイエローで塗られています。明るめの赤に対して、ファイアーパターンが強調されるカラーという事で選びました。色こそ違えど首筋のラインや目の手間のかかる塗装パターンも「スタンダード」と同様に入れます。
 彩色作業はいつも以上に手間のかかる「スタンダードカラー」と同時期でしたし、この「バーニングレッド」も色数は一つ少ないだけで、手間はほとんど「スタンダードカラー」と変わりありません。やはりスタンダードより小さいソフビに細かめに塗るのは時間がかかります。
 どちらのバージョンも発売ギリギリでなんとか間に合って安心したのは言うまでもありません。もし何かのミスやトラブルが一つあったらこのデスゴジのどちらか、もしくは同日発売したキンゴジの実験カラーは間に合わなかったでしょう。

 この「バーニングレッド」は発売後1時間ちょっとで完売しました。嬉しかったのですが、忙しさと疲労感で実感が薄かったのを今でも覚えています。
 不思議な事に今でも人気があるようですね。当日ゆっくり弊社ブースにいらして買えなかった常連の方々からは「再版は?」と今でもたまに言われます。オクでもなかなか見ないらしいんです。何人かゴジラ好きのお客さんの話だと赤系のデスゴジはやはりみんな大好きなんだそうで、他のゴジラを赤くすると逆に「引く」らしいんです。何だかわかる気がします。
 私の推測ですが、それまでバンダイ系列以外で、レトロ系やディフォルメ系のデスゴジがほとんどなかったことも原因の一つだったのではないでしょうか? 特にバンダイの赤系デスゴジは発売後に転売価格がグーンと上がっただけに、ウチの「バーニングレッド」は慌てて買った人もいらっしゃったのかも知れません。
 再版は今の所予定はありませんが、近日赤系デスゴジがお好きな人のためのカラバリを発表したいと思います。