新春ゴジラ福袋 その7

デスゴジ　メルトダウンバージョン　3

　内部にモールの入っている「デスゴジ　メルトダウンバージョン」ですが、このモールのアイディアは何年か前に他社さんのソフビを見て思い付きました。どこのメーカーさんだったのかは忘れましたが、オリジナルのキャラクターのクリアソフビにモール等を入れて販売されていました。当時は「面白いけどゴジラにモールを入れるのは違和感があるなぁ」と、ゴジラには向かないアイディアだと思っていました。
　夏から秋にかけてこの「メルトダウンバージョン」をどうするか考えていた時にふと思い出し、「待てよ、デスゴジ……しかもメルトダウンならやり方次第でイメージに合うかも」と。モール内臓の前提でいろいろ模索してみる事にしました。
　そのまんま透明ならモールがはっきり見えすぎてイメージに合いません。少しだけ透明部分を白くしてラメの量や種類を調節して入れればぼんやり感は出せます。造形的にも弊社のゴジラは、頭から尻尾にかけて一本で入れられる形ですし、デスゴジのイメージを壊さずにできます。何よりもGメモリーズセレクションは4～5頭身のディフォルメタイプ、「かわいい」系ですので、モールを入れても違和感はないと…。マーミットさんの十八番である二重成型という手もあったのでしょうけど、今回はモールを入れる方がメルトダウンにぴったりです。
　通常の成型色に比べてクリア系は基本的に作ると制作費は若干割高になります。ラメも入れるし、モールも入れるで、予算はいつものデスゴジよりかかってしまいますが、日頃の感謝をこめての福袋だし、2周年だし、「デスゴジ・カラバリ計画」の締めでもあるし…と言う事で思いきってこれで行く事にしました。
　あとはもう全体のバランスにあうように塗装する色を決めています。背びれや爪等ライトゴールド(ほぼゴールドとシルバーの中間)にしたのは、メルトダウンの時のゴジラの神々しさを出したかったためです。目の黒目を黒にしなかったのは、ゴジラの最期の瞬間を表現したかったためです。
　またこの「メルトダウンバージョン」。実は、お求めになられたお客様だけのオリジナルに簡単にカスタマイズしやすいのです。その辺の話はまた明日。

(2008.1.7更新)
　1月6日発売の「新春ゴジラ福袋」は完売しました。ありがとうございました。