「モスゴジ ブルーグリーン」の
イメージカラーについてPart.1
今日から11月3・4日発売予定の「モスゴジ ブルーバージョン」についての詳細、こだわった所について書きます。商品購入の際の参考にして下されば幸いです。
■影響によるイメージカラー
弊社「モスゴジ」ソフビの第2弾のカラーリングとして企画したのが今回の「ブルーグリーン」です。
前回の「スタンダードカラー」は、劇中スーツのカラーをイメージして企画しましたが今回のテーマは「モスゴジ」のイメージカラーです。
皆さんにとって「モスゴジ」と言うのはどんなイメージの色を思い浮かべますか?
「モスゴジ」に限らず数多い種類のゴジラにはそれぞれイメージされる色と言うのがあると思います。
当然ながら人によってそのイメージされる色は様々です。
実際に映画の中で使用されているゴジラの劇中スーツは、元々がほとんど黒に近いダークグレーなのだそうです。そのダークグレーでもゴジラによって微妙に違いがあると思われますが、同じスーツでも物語の前半に撮影されたものと後半では汚れや傷、破損、修復等によって変化はしているのだそうです。
また、シーンによって撮影時のライティングやシチュエーションでも映像に映し出されるゴジラの色と言うのは同じではありません。
印象深いシーンが長く鮮明に記憶されている場合は、そのシーンのゴジラの色が強く残ってしまい、そのゴジラのイメージカラーとして思ってしまうケースは多々あるでしょう。
さらには映像や劇中のワンシーンの影響とは違うケースとして、そのゴジラのイメージされる色が決まってしまう場合もあります。
代表的なのは印刷物です。公開の時に作られる大型のポスター、劇場等で貼られているロビーカードと呼ばれる小さいポスター、ムック本等の関連書籍や雑誌、PRのためのチラシやプレスシート、タイアップ企業やメーカーの宣伝材料、ブロマイドやカード……。1本のゴジラ映画ができると、様々なゴジラの写真を使用した印刷物が世の中に登場します。
特に昭和のゴジラ映画では、配給側から提供されるものに関しては、ほとんどの印刷物が写真に人工着色された物が多く、その色で影響されてしまうケースはたくさんあるでしょう。多くの写真や印刷物の中のゴジラが緑で色付けされているのを覚えている方も多いでしょう。それもかなり強烈な色になっているので、当時の子供が受ける印象として「ゴジラは緑」となっても不思議ではありません。
ちなみにこれは昭和のゴジラ映画だけのことではありません。近年のゴジラ映画ではそれがなくなったと勘違いされている方も多いと思いますが、平成になっても全てのゴジラ映画のポスターや宣材等でも実際の写真に着色や加工はされています。CGや画像加工ソフトの技術が高くなっているので素人目には気がつかないだけです。
また、印刷物以外からの影響と言う点ではフィギュアや玩具の影響もあるでしょう。ゴジラを商品化する場合、実際の劇中スーツの色では商品としては地味な色です。リアルフィギュア以外ではインパクトのある明るい色にしたりするケースは自然な流れと言えます。ゴジラフィギュアや玩具が青や緑の色に変えられて作られ、その印象が強ければその色としてイメージするようになってしまうケースもあると思います。
前置きが長くなりましたが、話を「モスゴジ」に絞りましょう。
「モスゴジ」も当然人によってイメージする色は違います。1つのカラーリングでゴジラファン全てに納得してもらえる「モスゴジ」の色と言うのはかなり難しいと思われます。それでも作り手としてはできる限り多くの人に喜んでもらい、納得してもらえるカラーリング案を企画しなくてはなりません。
その「モスゴジ」イメージカラーシリーズのいくつかの案の1つとして、今回最初に作らせていただいたのが「ブルーグリーン」なのです。
(2011.5.13更新)
「モスゴジ ブルーグリーン」は完売致しました。ありがとうございました。