Part.4 姿勢とポーズについて(1)
今日は「メカゴジラ」の姿勢やポーズについての造形上のこだわった所について書きます。
▲このぐらいの角度で尻尾を浮かせて2本足で立ちます。
■ゴジラと向かい合った時の2つのポーズ
今回の「メカゴジラ」もこれまで発売してきた「キングギドラ」や「モスラ幼虫」同様、Gメモリーズセレクションのゴジラ達と並べて楽しんでいただける事を前提として企画しました。
姿勢やポーズは、第一に「ゴジラと向かい合ったときのメカゴジラ」を意識しています。
劇中での各シーンでもわかりますが、ゴジラとやや離れた位置に立っている時は、手の先をゴジラに向け、脚をどっしりと広げて身構えます。そのためややガニマタ気味の脚となり、いつでも各ビームやミサイル等の発射体勢となっています。胸を張っているせいで、尻尾も地面について浮いてはいません。メカゴジラの戦闘態勢の基本ポーズと言えるでしょう。
弊社商品でもこの時のポーズが基本となるように造形しました。
秘密基地内の時のシーンのように脚をまっすぐにし、直立不動の方がかっこいいとは思うのですが、これではゴジラと向かい合った時のようなポーズにはなりません。身構えた時の方が雰囲気は出ます。
ですから真横の写真で見ていただければわかりますが、通常は弊社商品でも尻尾で支えるように、足がやや前気味にして立つような姿勢になっています。
それともう一つこだわったのがゴジラと組み合った時、接近戦の時の姿勢です。この時はやや前屈みになってゴジラと格闘するのですが、尻尾は浮いた状態で地面にはつきません。これもどうしてもできるようにしたいと重心を調節して造形してみました。
実はこの少しだけ前屈みになって尻尾が浮いた状態と言うのは、5頭身のソフビでは難しい所でした。
他社さんのレトロタイプのように尻尾が短く作られていれば、尻尾が浮いた状態で簡単に2本脚で立つ事ができます。逆に尻尾が長く作られているものではかなりの角度で前屈しないと、2本脚だけで立たせられないのです。
このバランスの取り方は弊社商品の「キングギドラ」でも経験してましたが(詳細は2008年2月16日の記事を!)、やはり何度も原型を調整して実現できる位置を探って造形できました。
ぜひお求めいただけましたらこの2つのポーズを試してみて下さい。
続きはまた後日。