Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

モスゴジと名古屋城 その1

2013年07月09日 | 羽沢組的怪獣見聞録


1.ゴジラと名古屋城の関係

 先日日ここで掲載した「モスゴジ グリーンバージョン」のイメージ画像
『モスラ対ゴジラ』でゴジラが名古屋城を破壊するのは有名なシーンなのですが、その破壊直前をイメージして作ったのがあの画像です。
 作成前に何度かこのシーンを確認するために映像を見たのですが、気になった事がいくつかありましたので、そんな話を少し。


ゴジラはどうしてに名古屋城を破壊したのか?
 なぜ『モスラ対ゴジラ』では名古屋城破壊シーンがあったのか…。
 勝手な推測ですが、いくつかその辺を並べてみます。
 倉田浜から出現したゴジラが移動の過程で東海地区を席巻するのですが、東海地区の大都市は名古屋。名古屋市内はもちろん、その中でも名所である名古屋城を入れようと考えたのは自然と思われます。
 最初の『ゴジラ』の舞台は主に東京。次の『ゴジラの逆襲』は主に大阪です。『キングコング対ゴジラ』では東京~富士山麓~熱海と舞台を変えて物語は展開しています。次の大きな都市としてチョイスされたのが名古屋というのは意図的だったのかとすら思えます。
 つまり名古屋を通過させるためにゴジラの出現地を倉田浜にしたのではないかとすら思ってしまいました。

 もう一つの大きな理由として、当時としては全国的に名古屋城が注目されていたと思われるからです。
 戦中は空襲などで名古屋城はほとんど全壊とも言える状況だったそうです。
 文化財産として、名古屋のシンボルとして再建を望む動きがあり、再建されたのが1959年。つまり『モスラ対ゴジラ』公開のわずか5年前。
 名城でもあったことだし、城としての規模も大掛かりだったこともあって全国的に注目されていたであろう事は想像できます。
 国内のタイムリーな注目スポットを怪獣が破壊する…このパターンは後々の平成の時代になっても受け継がれていた事を思えば、このゴジラと名古屋城の関係はゴジラ映画の歴史の中では大きなポイントのひとつかもしれません。
 まあ、理屈抜きに怪獣がハデに大きな建物をぶっ壊すのは見ていて気持ちいいですものね(笑)。