2.こだわった青
昨日の続きです。1つの色を決めるにしてもこだわりはあるのです。
■他にはない色の配色で
Gメモリーズセレクションのゴジラたちや、他のレトロタイプ中心のソフビメーカーさんのゴジラソフビもそうですが、ディフォルメのものはリアルな造型のものとは違い、劇中で見られるものや本物の着ぐるみスーツの色に徹底してこだわらなくても許されてしまう部分があります。カラーのバリエーションをいろいろと展開する事で、イメージを膨らませたり遊び心を入れたりして楽しむ事ができます。
そのディフォルメ系の中で、1つのゴジラを複数のメーカーさんが商品化すると、似たようなカラーリングになってしまうケースはこれまでも多々ありました。
Gメモリーズセレクションでは、これまで同様に「同じようなものは作りたくない」と、なるべくそれにならないようにというのは常に心がけています。他社さんのレトロタイプのゴジラは派手に明るく配色されているケースは昔も今も多いのですが、Gメモリーズセレクションのゴジラたちがそういう色がほとんどないのはそういう理由もあるわけです。
「メガロゴジラ」や「74ゴジラ」などは、ゴジラとしてはかわいい顔の部類に入りますし、正義の味方でもありますから、レトロタイプゴジラにありがちな明るい色でも違和感はないでしょう。
それでも他にはない色で作りたい訳です。同じ青いゴジラでも羽沢組らしくオリジナルな配色にしたい訳です。
調合の手間やコストもかかりますが、この点はこれからもこだわっていく部分です。
そういう意味でこの「ダークブルー」は、「他にない青で仕上げるゴジラ」に、いつも以上にこだわった要素が強かった「74ゴジラ」なのでした。