制作裏話
「キングギドラ シャイニングゴールド」編
PART.2
■無駄になってしまうパーツが出る覚悟
どうしても気泡が出てしまうクリア成型での「キングギドラ」。
大きいサイズだったり、シンプルなレトロタイプのディフォルメだったらほとんどこう言った悩みはなかったでしょう。
弊社の「キングギドラ」は、ディフォルメとは言え、劇中スーツの特徴を強調、重視した造形ですし、各パーツのサイズも怪獣ソフビの中でも大きいとは言えません。「スタンダードサイズぐらいだったらこんなに悩まなかったのになぁ……」とグチっぽく思う時もありました。
使用するクリアカラーはイエローにしています。そしてラメも入れる事にしていました。色のチョイスやその理由については前に書いた「こだわり」をご覧下さい。「シャイニングゴールド」としてのテーマにあった配色のためです。詳細はそちらを見ていただくとして、ここでは割愛します。
ラメはゴールドとシルバーを使用していますが、いつものゴジラソフビで使っていたラメより多くしています。
輝く様子を表現するためもありますが、全体の気泡を隠したり、埋めたりするためでもあります。ラメを入れたクリア成型の他のゴジラソフビより約150%増しにしています。
気泡が集中してしまう部分については、こちらではどうする事もできません。実際は成型屋さんにお任せするしかないわけです。
どうしても目立ってしまう部分はちょうど頭の毛の部分で、首パーツとのつなぎ目の辺り。ここは初めから塗装するつもりでいましたから、内部の気泡はそれによって隠せますが、外側に出てしまい穴になってしまう部分はどうしようもありません。
もちろん頭のパーツだけではなく、それ以外全てのパーツにおいて、ある程度は商品として使用できず無駄になってしまうものが出てしまうのは覚悟しなくてはなりません。翼のパーツ等も実は気泡が出やすいですし。
使用できずに処分せざるを得ないパーツが多く出る可能性は高いので、通常のソフビ原料の使用量で成型を行なっても、当然予定された生産個数は確保できないかもしれない……そこはもうある意味賭けです。
聞いた話ではラメ入りソフビの成型を断る業者さんもいらっしゃるそうです。生産を引き受けて下さるだけでも本当はありがたいのです。
こうして諸々の覚悟を決めて成型をお願いしました。
▲いつもより多めのラメが入っているのがわかります?
「キングギドラ シャイニングゴールド」編
PART.2
■無駄になってしまうパーツが出る覚悟
どうしても気泡が出てしまうクリア成型での「キングギドラ」。
大きいサイズだったり、シンプルなレトロタイプのディフォルメだったらほとんどこう言った悩みはなかったでしょう。
弊社の「キングギドラ」は、ディフォルメとは言え、劇中スーツの特徴を強調、重視した造形ですし、各パーツのサイズも怪獣ソフビの中でも大きいとは言えません。「スタンダードサイズぐらいだったらこんなに悩まなかったのになぁ……」とグチっぽく思う時もありました。
使用するクリアカラーはイエローにしています。そしてラメも入れる事にしていました。色のチョイスやその理由については前に書いた「こだわり」をご覧下さい。「シャイニングゴールド」としてのテーマにあった配色のためです。詳細はそちらを見ていただくとして、ここでは割愛します。
ラメはゴールドとシルバーを使用していますが、いつものゴジラソフビで使っていたラメより多くしています。
輝く様子を表現するためもありますが、全体の気泡を隠したり、埋めたりするためでもあります。ラメを入れたクリア成型の他のゴジラソフビより約150%増しにしています。
気泡が集中してしまう部分については、こちらではどうする事もできません。実際は成型屋さんにお任せするしかないわけです。
どうしても目立ってしまう部分はちょうど頭の毛の部分で、首パーツとのつなぎ目の辺り。ここは初めから塗装するつもりでいましたから、内部の気泡はそれによって隠せますが、外側に出てしまい穴になってしまう部分はどうしようもありません。
もちろん頭のパーツだけではなく、それ以外全てのパーツにおいて、ある程度は商品として使用できず無駄になってしまうものが出てしまうのは覚悟しなくてはなりません。翼のパーツ等も実は気泡が出やすいですし。
使用できずに処分せざるを得ないパーツが多く出る可能性は高いので、通常のソフビ原料の使用量で成型を行なっても、当然予定された生産個数は確保できないかもしれない……そこはもうある意味賭けです。
聞いた話ではラメ入りソフビの成型を断る業者さんもいらっしゃるそうです。生産を引き受けて下さるだけでも本当はありがたいのです。
こうして諸々の覚悟を決めて成型をお願いしました。
▲いつもより多めのラメが入っているのがわかります?