Part.4 全体の配色について(2)
■デスゴジ風にしないために
「ビオゴジ 三原山出現バージョン」は、全体の配色を赤系、オレンジ系等にしないで、テーマを表現できる色の組み合わせを考える事にしました。
実際の色や詳細は、以前に「こだわり」に書きましたのでここでは割愛します。改めて確認されたい方は、そちらをご覧下さい。
決定となった色は、とにかく何度か複数の色を調合して完成した物ですが、いつも以上の量でした。特にボディにスプレーした色は、メタリック系ですし、地色が暗いダークブラウンですから、微妙な調合比の差やスプレーの強弱でも色の見え方が変わるのです。
ですからスプレー塗装の際は、強弱の緩急をつけて塗り分ける部分はかなり意識して作業を行いました。
その点、この時の経験は後の各商品の塗装の際に役立ち、複数の色によるスプレーの強弱の表現をより意識し作業をする事で配色の枠がもっと広がり、もっと展開がいろいろとできる事となりました。(その分、時間と手間はかかりますが……笑)
この時はこうしてこのような配色で商品化しました。もちろん納得した色として発売させていただきました。
おかげさまで多くの皆さんからお褒めの言葉をいただき、たくさんの方々にお求めいただきました。
しかし、別の意味で心残りがない訳ではありません。VSシリーズのゴジラはもちろん、他のゴジラでも、シチュエーションテーマをしっかり重視した上で、あえて赤系、オレンジ系の配色で、決してデスゴジにならない配色にもいつか挑戦してみたいと思っております。
独自の配色の路線はGメモリーズセレクションの個性の一つでもあると思っていますので、それを楽しみにして下さっている皆さんを良い意味で驚かせて喜んでいただけるものを目指したいと思います。