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日々の思い、体験、身近な自然など。少しだけ帽子づくりのこと。

アニメーション映画「風が吹くとき」

2024-08-27 10:12:33 | 映画・本




「風が吹くとき」は、1986年にイギリスで作られました。
今また再上映中です。

イギリスの田舎で暮らす平凡な老夫婦が主人公です。ある日ラジオから核戦争が迫っていると聞かされ、政府のパンフレットに従って家の中にシェルターを作ります。
玄関や部屋のドアを使いクッションを重しにして。程なく本当に爆弾が炸裂してしまう。シェルターで生き延びた二人だけれど、水道も電気も止まり、雨水を飲んで凌ごうとします。だんだん吐き気と頭痛に悩まされるが「神経だよ!ひどい経験だったから」とあくまで楽観的で政府の救命隊が来てくれることを待ち続けます。
そのうち髪の毛も抜け、黒い斑点が皮膚にも出て死を迎えます。

素朴で愛らしい絵が、より最後の荒廃して何も無くなった世界の描写が衝撃的。

1986年当時は米ソの冷戦時代。核の脅威が叫ばれた時代です。
今現在も核の脅威は無くならず、むしろ増しているのかもしれない。

唯一の被爆国の日本はもっと放射線の恐ろしさを原爆がもたらす壊滅的な被害を訴えてほしいと思う。
そして、核禁止条約の批准を決めてほしいと願います。

原作:レイモンド・ブリッグス(スノーマン、さむがりやのサンタなど)
監督:ジミー・T・ムラカミ(日系2世で従兄弟が長崎の原爆で亡くなっている)
音楽:ロジャー・ウォーターズ(ピンク・フロイド)
主題歌:デビッド・ボウイ
日本語吹替演出:大島渚(デビッド・ボウイとの戦場のメリークリスマスの縁で)
日本語吹替:森繁久彌、加藤治子

今はほとんどの人が鬼籍に入っているが、この映画に寄せた思いは「核廃絶」「平和」だったと思う。
コメント (4)
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