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韓国映画「ビニールハウス」

2024-04-04 13:30:02 | 映画・本


「半地下はまだマシ」は、映画「ビニールハウス」のキャッチフレーズですが、確かに半地下は家ですがビニールハウスは人が住む家ではない。
韓国では、朴軍事政権時代の再開発事業で強制的に家を失った人も多く、それ以来「不動産階級社会」と言われる格差が広がり実際にビニールハウスに住む人もいるという。

映画は、ビニールハウスに住む女性が犯してしまう過ちが負の連鎖を生み死の連鎖となってしまう。
「パラサイト」では、ラストに逆転とも言えるフィクションならではのドラマが用意されているけれど、この「ビニールハウス」のラストは酷すぎる。
脚本・監督・編集を一人でこなしたイ・ソルヒ監督は、女性だからこそリアルに甘さを捨ててこのラストを用意したのかも知れない。
そんな思いを抱き、ラストシーンに納得するまで少し時間がかかりました。(ネタバレしたくないので「何のこっちゃ?」でしょうけど)

主人公の女性を演じたのは名優の誉れ高いキム・ソヒョンさん。
「MINE」や「誰も知らない」ではカッコイイ女優さんだと思っていたけれど、今回はまた違う演技を見せてくれます。

1番印象的だったのが。彼女が少年院から出てくる息子と住む新居の床を拭いているシーンで一所懸命だけどどこか投げやりな…彼女の心境を表しているのかなと思いました。

善意の人が犯してしまう事件や過ちは、他人事ではない、自分にも起こりうることかも知れない。

韓国映画はポン・ジュノ監督など超有名監督の作品じゃないとなかなか大きな映画館ではやらないみたいです。
「ビニールハウス」は、東京では「シネマート新宿」と「アップリンク吉祥寺」でやっています🎶
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