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「トリウム発電」2011年3月3日の日経ビジネスweb版

2011年03月29日 | 環境日誌

震災前の2011年3月3日のwebニュースにちょっと気になる記事がありましたので紹介します。日経ビジネスはブックマークから。

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ウラン原子炉は燃焼効率の悪い“石炭ストーブ”

 

 このプロジェクトの責任者、中国科学院、上海応用物理研究所の徐洪傑がWenhui Newsの許埼敏記者に語ったことを翻訳すると次のようになる(一部要約)。

化石エネルギーはいずれ枯渇する。再生可能エネルギーは柱になり得ない。中国の更なる発展のためには膨大なエネルギーが必要。一方で、温暖化ガスは減らさなければならない。これは“馬を速く走らせるが、草を食べさせない”ことと同じだ。しかし、30~40年後の将来、エネルギーの柱をトリウム原子力発電にすればそれが可能になる。(1トンのトリウムは200トンのウランあるいは350万トンの石炭と同じエネルギーを発生させる:ノーベル物理学賞受賞者、カーロ・ルビア博士、筆者注)

 現在の原子力エネルギーシステムはウラン-235 を燃料としている。その埋蔵量は少なく、石油・石炭など化石燃料と同時期に枯渇が懸念されている。

 わが国はトリウム資源大国。1000年にわたって枯渇の心配がない。(世界のトリウム資源はウラン資源の約4倍:USGS、筆者注)

 トリウムを燃料としてどのような原子炉を作るのか。

 現在、世界で常用しているウラン原子炉は燃焼効率の悪い“石炭ストーブ”のようなものだ。わずかな最上質の燃料を燃やしただけで大量の‘石炭の燃え滓’(核廃棄物)を残す。

 それに対して中国は、トリウムを核燃料としながら、これまでの原子炉から出る核廃棄物を再利用もできる原子炉を研究・開発しようというわけだ。それには幾つかの選択肢があるが、中国は溶融塩炉という方式を選んだ。

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