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幸せで健康に生きる一番の秘訣②

2017-01-06 13:37:12 | お話
🌸🌸幸せで健康に生きる一番の秘訣🌸🌸②


他人を切り捨ててまで自分本位に生きようとする人は感心できませんが、

生きていく上では、時として彼女たちのように

「人は人、自分は自分」

という割り切った発想が必要なこともあります。

こういう捉え方をしていかないと、

「あの人は私の話を理解してくれない嫌な人だ」

「あんなに言って聞かせてあげたのに、行動してくれない」

という発想に陥ってしまいがちです。

人それぞれに価値観や考え方が違っていて当たり前、

という基本的な考え方を見失って自分の判断が正しいと思いてしまうのです。

私の大学時代の学長はマザー・ブリットという女性でしたが、

ブリット学長は、私たち学生にいつも

「It's her problem not yours」
(その問題はあの人の問題で、あなたの問題ではありません)

とおっしゃっていました。

その頃、片方は赤、もう片方は緑色の靴下を履いて歩く風変わりな人がいて、

「だらしない」と皆が悪口を言っていたら、

ブリット学長は、

「それは、その人の問題であって、あなたがお節介を焼くことではありません。

いらぬお世話です。

それよりも、あなた自身が今考えるべきことを考えなさい」

と注意されたのです。

このブリット学長の言葉は、私がその後、いろんな人に接する上でとても力になりました。

相談を受ける場合は

「これはその人の問題なんだ」

と私情を交えずにアドバイスすることができます。

誰かに悪口を言われたような時でも、

「自分の物差しでそういうふうに判断しているんだな」

と冷静に受け止めることができます。

このような考え方の習慣ができたことは、とてもありがたいことだと思っています。

ところで、冒頭(前回)の真民さんの詩を読んで私が感じたのは、

人間が幸せで健康に生きていく上での1番の秘訣は、

無数の恩によって生かされていることをしっかりと自覚して、そのありがたさを知ることにある、

ということです。

私たちは手足が自由に動くことも、

毎日三食を口にできることも、

家族がいることも、

誰かが親切にしてくれることも、

電車が動いていることも、

すべて「当たり前」と思って、

感謝するどころか、それに不満の種すら見つけてしまいます。

しかし、静かに思いを巡らせてみると、

「当たり前」のことなど1つもなく、

すべてが奇跡の連続なのです。


そのことがわかるのは、「当たり前」と思っていた環境を失ってしまった時です。

病気をしてはじめて健康であることのありがたさが身に沁みます。

両親が亡くなって、その存在の大きさに気づかされます。

大きな地震でもあれば、「当たり前」と思っていた生活は、たちまち混乱陥ってしまうことでしょう。


先日見たテレビで、戦争によって飢餓状態が続くシリアの様子が映し出されていました。

1人の母親は子供たちに食事を与えるため、自分は腹部をベルトできつく締め、

水だけで飢えを凌いでいました。

これが海外の現実です。

それを思えば、日本がいかに恵まれているかがよく分かります。

私たちが「当たり前」と思っていることを「ありがたい」と感じる心の習慣が身につくと、

その人の運勢はどんどん良くなり、

心身ともに健康になっていきます。

幸せなことが次々に起こるようにななります。

これは多くの人を見てきての私の実感です。

「当たり前」のように思える出来事を深く見つめてこと、

幸せの要素はいくらでも発見することができます。

ちょっとしたことに感動できる心は、ゆとりを育みます。

ゆとりが生まれると、たとえ小さなことであっても

誰かが喜ぶようなことをしたくなるのが、人間の本性というものです。

そして、そういう人は常に上機嫌です。


フランス系のカトリックの学校では、

かつて「おはようございます」という代わりに

「ごきげんよう」と挨拶する習慣がありました。

フランスでは、いつも機嫌よくしていることが
大事な社会的マナーとして定着しているのです。

上機嫌に振る舞おうとすることは、その人にとって大きな力となります。

試しにどんなに疲れていても、ニッコリ微笑むことを心がけてみてください。

沈んでいたエネルギーが自ずと高まって、

周囲の見方が変わり、

皆、いい人に変わっていくことでしょう。


(「致知」2017.2月号鈴木秀子さんより)