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「いただきます」の意味

2016-03-09 18:01:00 | 伝統的考え方
「いただきます」の意味


日本人は、台湾の教育にも変革を起こしました。

かつて台湾の人たちは読み書きの教育が与えられておらず、

同じ国であっても通じ合えない人がたくさんいました。

しかし日本の統治時代に行われた教育によって、

今の80歳以上の台湾人のほとんどが日本語を話せるようになりました。

言葉が通じ合えることで、互いの考えが分かり、「国」の意識が育っていったのかもしれません。

とにかく、

台湾の初めての共通言語は、日本語でした。

ただ、日本語を教えていくことは、

部族によって言葉が違う台湾において、とても大変でした。

台湾の人たちは、自ら望んで日本語を学ぶわけではないし、

ずっと外部の人間を信じなかった彼らにとって、
特に為政者に対しては、かなり反抗的だったことでしょう。

ですから日本人は、まずは、それぞれの部族の言語を学んで通訳者となり、

その文化や風俗、習慣まで事細かに学ぶところから始めました。

こうして25年ほど経つうちに、日本人に対する信頼が浸透していくようになったのです。


私の祖父母世代の人たちはこう言います。

「日本人は農業(食べ物)と水を与え与えてくれた。
これに勝るものはない」

「日本は一方的の搾取ではなく、
いろいろな技術を教え、

共に働き、台湾人も豊かになる共存共栄を目指し尽力した」

と。

僕が20歳のとき、テーブルいっぱいの食べ物を前に祖父が言いました。

「台湾は、今たくさんの食べ物があふれている。

でもこれは、どこから来たか知っているか?」

と。

さらに祖父が

「いただきます」

の意味について教えてくれました。

「天地(あめつち)の恵みと
多くの人々の働きに感謝して、

命のもとを慎んでいただきます、

と言うことだよ」

と。

中国には「飲水思源」という諺があります。

「水を飲む者は、その源に思いを致せ」

と言う意味です。

水がやってきたその源について考えなさいと言うことです。

祖父には、いまだに
「日本人に助けられた」

と言う大きな感謝の気持ちがあり、

それを僕たちに様々な機会を通して伝えようとしてくれます。


(「みやざき中央新聞」李久惟さんより)


たくさんの感謝をいただきます。

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