この美術展には『大』が付いています。
都立美術館での展示は何時もこれくらいの規模だと思うのですが・・本国の規模の大きさからでしょうか。
サンクトペテルブルグの地名は変革がある度に替わっています。
20世紀に入ってからでも ペトログラードからレニングラードへ。そしてソビエト連邦崩壊後現在の名前に戻りました。
世界遺産として数々の建造物や彫像・円柱と 運河が巡り広場を配置して統一のとれた景観美を生み出しています。その中でひときわ荘厳な姿をネヴァ川に映して建つ王宮こそが、エルミタージュ美術館なのです。
【エカテリーナ2世】
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18世紀のヨーロッパでは、フランスのブルボン王朝 オーストリアのハプスブルグ王朝が、華麗な宮廷文化を花咲かせていました。
ロシアのエカテリーナ2世(1729~1796 在位1762~1796)は、即位2年後ロシアを世界に冠たる国にしようと、ベルリンの画商から絵画コレクション225点を購入しました。
その年宮殿に隣接して私的な美術ギャラリーを建てます。これがエルミタージュ美術館発祥の建物になりました。
エカテリーナ2世はその後も膨大な数のヨーロッパ絵画の収集を続けました。
エルミタージュとはフランス語で「隠者の庵」であり、もはや隠しきれない膨大さながら、100年を掛けて完成したのです。全部回ると28キロにも及ぶと言う。
元宮殿の1000室の内400室が公開されていて、およそ300万点の美術品と1万6000点余りの絵画があり、そのうちの80点が今回展示されています。
会場はフロアー毎にテーマが決められていて、その中で私の好きな印象派の絵画を数点ずつ挙げて見ることに致しましょう。
1 家庭の情景 (lbf)
【アルテミス: マリー・ローランサン】
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2 人と自然の共生 (1f)
【野原の少女: ルートヴィヒ・クナウス】
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【花瓶の花: アンリ・ファンタン=ラトゥール】
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【農夫の妻(全身像): パブロ・ピカソ】
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3 都市の肖像 (2f)
【リュクサンブール公園: アンリ・マティス】
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【リュクサンブール公園、ショパン記念碑: アンリ・ルソー】
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【モンマルトルのキュスティン: モーリス・ユトリロ】
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