花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

鎌倉 大仏ハイキングコース

2007-02-01 | 鎌倉の四季
     
    【かまくらや みほとけなれど釈迦牟尼は 美男におはす夏木立かな 与謝野晶子】

    【火に焼けず 雨にも朽ちぬ鎌倉の はだか仏は常仏かも 正岡子規】


鎌倉行きが続いたのですが大好きな所とて、二つ返事で山歩きと観光の両方を楽しんで来る事が出来ました。
北鎌倉駅から南下して浄智寺を右手に入ると、少し登っただけで鎌倉街道のさざめきから隔絶された深山の趣が漂います。
山頂の源氏山公園は広々とした憩いの場所として、多くの人々が集い 春ともなればフォークダンスや桜の下でお弁当を広げる格好の場所になっています。

私は大仏ハイキングコースは初めてだったのですが、一時間の下りコースは急坂でしたがとても楽しく又歩きたい所になりました。日差しが降り注ぎ春の花が早くも咲いていました。

【 大仏コース その1 】   
     

【 大仏コース その2 】
     

【 野芥子 】
     

【 菜の花 】
     

高徳院の本尊である大仏は、鎌倉幕府第三代執権 北条泰時の時代に造営を始めて
1243年に大仏開眼が行われました。
この時の大仏は木造だったのですが、暴風雨で倒壊したため1252年改めて青銅で鋳造を始めましたが、再び台風で倒壊。大仏への思いは深く再度落慶を迎えますが、1495年又も大仏殿が大津波で押し流されて、その後は露座のまま現在に至っているのです。

800年を経て尚人々を魅了して止まないのは何でしょうか。
この大きさ 露座であること 胎内に入って阿弥陀如来に抱かれる恍惚感もあるのでしょうか・・・鎌倉では唯一の国宝であり、拝観者も国際色に溢れていました。広々とした境内 配置の良い樹木 塵一つない清浄さ 付属建物の美しさ。
大仏のお顔の美しさ・・与謝野晶子ならずとも見上げているとその深い眼差しに涙がでてきそうになったほどです。

高徳院を出ると左右の歩道は溢れるばかりの人の波でした。海に向かって行くうちに右手に光則寺があります。私の好きな花の寺 チョト早いかも知れないけれど行って見ることになりました。流石何かは咲いていました!

【 椿3題 】
     
     
     

光則寺の隣に長谷寺があります。
こちらは広大な敷地が石段を使って立体的で、海への眺望は遠く伊豆半島まであり、山頂からは先程のハイキングコースへも繋がっているらしく何時か歩くつもりでいます。

長谷寺のご本尊は十一面観世音菩薩です。
開創は聖武天皇の御代といわれ鎌倉でも有数の古刹です。
この本尊は一本の楠木の霊木から二体の観音像が彫られ、その一体は大和の長谷寺に安置・本尊とされ、他の一体が鎌倉・長谷寺の礎になりました。

花の寺ながら、春まだきの感じで小さいものばかりですが 少々・・・

【長谷観音 山門】
     

【水仙】【木瓜】【福寿草】