花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

鎌倉 「薫風を満喫」

2007-05-10 | 鎌倉の四季
                              【円覚寺山門】

各地で夏日を記録した日 鎌倉北部のハイキングに参加致しました。
北鎌倉駅→円覚寺→八雲神社→六国見山森林公園→散在ガ池森林公園→稱名寺→白山神社 の8kmでした。

円覚寺は八代執権北条時宗が開基として1282年に創建されました。
文永・弘安の役による元との戦いで、戦死した敵味方の兵士たちの菩提を弔うために開堂した臨済宗円覚寺派の大本山です。
沢山の堂宇・塔頭を拝観しましたが美しい御池と勅使門及び咲き乱れる花々を掲示いたします。

【妙香池(みょうこうち):夢想疎石作と伝える庭園の遺構】


【勅使門:皇室に拘わる人のみの御門】


【楓の花】
     

【花ダイコン】
     

【石斛】
     

【エゴの花】
     

円覚寺を西北に向かうと横須賀線を眼下に、前方の山の中腹に北鎌倉女子学園が遠望される所に八雲神社はあります。
上杉憲房が武運長久と悪病除けを願い京都の八坂神社を勧請しました。

尚も下り上りを繰り返して北を目指す内に六国見山が見えてきました。本年4月1日に「六国見山森林公園」に指定されたばかりでした。
かって、六っの国(伊豆・相模・武蔵・下総・上総・安房)が望め西に富士山、北に筑波山が眺望出来たそうですが、北は鬱蒼とした樹木で覆われていました。
南方は大きく開けていましたが、快晴なのに空は白く山の稜線が微かに見えるのみでしたが鎌倉の奥深さを知ることが出来ました。

【六国見山々頂:標高147m】
     

もう一つ山を目指しました。江戸時代 大船と岩瀬の水争い解決のため農業用灌漑池として造られた人造湖(鎌倉湖)に向かいました。今では「散在ガ池森林公園」として整備されています。此処で昼食でした。ベンチや木陰・手洗いもあって快適でした。

【散在ガ池】


心を残しながらも先を急がなければなりません。散歩道が用意されていましたが
(せせらぎの小道、のんびり小道、馬の背の小道、パノラマの小道)、断崖のイワタバコの群落を横目に見ながら、稱名寺(横浜市金沢区の称名寺とは一字違い)へと向かいました。

開山は弘法大師。源頼朝をはじめ、歴代将軍や北条氏が参詣する寺院でしたが、鎌倉幕府滅亡とともに廃絶されました。1693年芝増上寺の貞誉大僧正により浄土宗寺院として改称再興されました。
寺院は美しい佇まいで、庭は石柱や苔むした長い石段がありますが、写真が禁止でしたし、院内も法要のため拝観が出来ませんでしたが、陰陽の滝のみご覧いただきましょう。かっては水量も多く滝行も行われたと言います。

【陰陽の滝:男滝】
     

最後に 白山神社を訪れました。毘沙門天立像が祀られています。
ここに住む守護神は大百足(オオムカデ)。不思議なシメナワを見たのです。

【大注連縄:オオシメナワと読みます】