スリランカカレーと中華麺という新しい食体験
都営新宿線・岩本町駅のA2出口から歩いて2分弱。JR秋葉原駅からも徒歩圏内で、神田ふれあい橋を渡れば4分ほど。須田町二丁目交差点を神田川方面に行った路地にある「ニコニコ まぜ麺&カレー」へ。こちらではスリランカ出身のご主人が作るハラール対応のカレーと、そのカレーが乗った麺メニューを楽しむことが出来る。
創業は2021年1月22日。道路挟んで向かいにはモスク「マスジドヌサンタラ秋葉原」があり、礼拝帰りのムスリムをメインターゲットにお店をスタートしたそうだ。店内はL字カウンターに9席ほど。メニューは「日本風カレー」と「スリランカカレー」に分かれていて、それぞれに米と麺をラインナップしている。
日本風カレーは、まさに日本人が慣れ親しんだスタイルで提供され、ビーフ、チキンカツ、から揚げ、エビフライ、ホウレン草、野菜などからチョイス可能だ。そして、そのルーを使ってマイルドに仕上げた「ポタージュカレー麺」も用意されている。プラス50円で「辛い」、100円で「すごい辛い」に変更可能とのこと。
一方のスリランカカレーだが、インドとは違いココナッツミルクをベースにして煮込む事が多く、魚介類のカレーもポピュラーだそうだ。また、ホールスパイスではなく、擂り潰した粉上のミックススパイス「トゥナパハ」が味の決め手に。スリランカは米が主食で、1枚の皿にライスと複数のカレー、おかずを盛り付けるらしい。
こちらでもチキン、ビーフ、マトンに加えて、魚を具材にしたプレートも用意。それぞれにライスと麺を提供している。ほか、サムサや餃子といった一品メニューや、ノンアルビール「ニンジャラーガ」、スパイスの効いた「スックコーヒー」も楽しめる。今回はスリランカカレーの「マトンカレー麺(1300円)」を注文した。
待つこと10分ほどで平たい皿に、中太の麺と複数のカレーが盛り付けられた一杯が到着。まずは味見をするように一口ずつカレーを食べてみる。正直全ての食材は言い当てられないが、ココナッツが要所要所に使われていて独特の味わいだ。いわゆるモルディブフィッシュと言われるものだろうか。鰹節のような味も。
そしてマトンは骨付きで柔らかく煮込まれており、スパイスのおかげもあって嫌な臭みは皆無。大豆ミートの大粒ミンチや、インゲン、人参といった野菜類など様々な具材が乗る。そして不思議と中華麺と合う。これは新しい食体験だ。こちらのお店、実は「魚カレー」が人気だそうなので、次回は是非オーダーしてみたい。
<店舗データ>
【店名】 ニコニコ まぜ麺&カレー
【住所】 東京都千代田区神田須田町2-15-1
【最寄】 都営新宿線「岩本町駅」徒歩2分