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肥宝館 -貧すれば丼する-

【宮城 南仙台】 麺舞 杉のや「鯛だし醤油(820円)」

県下屈指の実力店で啜る絶品「鯛だし」

JR東北本線・南仙台駅から南西方面へ約1.4キロ、歩くと25分ほど。県道258号=仙台舘腰線沿い、仙台市から名取市に入って200mほど進むと見えてくるのが、県内屈指の人気店「麺舞 杉のや」だ。ご主人の杉山吉俊氏は製麺会社や割烹での経験を元に「鯛だし」のラーメンを作り出し、2010年4月に独立創業した。

以来、その味に魅了される県民は多く、TBC東北放送のラーメン王子グランプリ2016の投票で、数多の県内名店を押さえて第1位に。2017年にはミシュランガイド宮城2017ではミシュランプレートを獲得。また、2020年以降は東北エリアのローソンで杉山氏監修のカップ麺とおにぎりが販売されるなど、快進撃が続いている。

店内はカウンター9席と4人がけテーブル3卓の計21席。混雑時は先に用紙に記名して待つシステムで、口頭注文&後会計だ。麺メニューは「鯛だし醤油」を筆頭に「鯛だし塩」、「味噌」、そして杯数限定「辛味噌」の4種のラーメンをラインナップ。鯛だし醤油はプラス50円で背脂入りの「コッテリ」にすることも可能だ。

また、栗駒産ひとめぼれの銀シャリ、鯛めし、自家製焼き豚飯といった飯モノも用意している。今回は「鯛だし醤油(820円)」をオーダーした。待つこと5分ほどで、白い切立丼に美しく盛られた一杯が到着。スープは鯛煮干しや鯵、日高昆布を使った魚介出汁に、奥州いわいどりなど動物系出汁を加えて仕上げている。

醤油のカエシはほんのり甘め。出汁の香りが炸裂し絶品の清湯である。合わせる麺は、コシとハリのある中細ストレート。小麦の香りも、ツルリとした喉越しも良く、スープとの相性も抜群だ。チャーシューは、しっかりした食感の豚バラロールで、肉の旨味たっぷり。味玉は甘味ある黄身が舌の上でほどける逸品だ。

ほか、香り良く厚みのある海苔、歯応えあるメンマ、刻みネギがトッピングされる。夢中になり、あっという間に啜り終えてしまった。なお、お店は平日は朝9時半から、土日祝日は朝9時から営業し、特に休日は15時の定時を待たずしてスープが無くなり閉店というハードルの高さだが、ぜひ一度訪れてみてほしい。

<店舗データ>

【店名】 麺舞 杉のや
【住所】 宮城県名取市田高字神明180-1
【最寄】 JR東北本線「南仙台駅」徒歩25分

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