仙台屈指の煮干しの名店「ふじやま」
仙台市地下鉄南北線・愛宕橋駅から歩いて5分ほど。五橋駅からもほぼ等距離。荒町商店街で営業する仙台屈指の煮干し系の人気店「荒町商店中華そば ふじやま」へ。ご主人の小松大輔氏は仙台の調理師専門学校を卒業後、飲食店などに勤務をするも、ラーメンの修業経験は無いまま2015年12月に独立創業した。
屋号には「日本一の山に登る思いでラーメンを作る」という意味を込めており、富士山を染め抜いた店頭幕が印象的だ。煮干フレバー漂う店内はU字カウンターに12席。休日午後2時の訪問でも15名の先客あり。私含めて皆、店内に案内されるタイミングで食券を買っていたが、正式には先に食券を買ってから並ぶシステムの模様。
麺メニューは濃厚セメント系の「追いサバ節そば」と、白口煮干しメインの清湯「白ふじそば」の2種をラインナップ。また、夏季限定で「小アジの煮干し冷やしそば」も提供している。ほか「味付替玉」や、朝挽き山椒を使った替玉「シビレ玉」、辛口の「赤玉」も用意。肉飯や肉丼といった飯モノもあり、一杯引っかける事も出来る。
今回は濃厚系の「特製 追いサバ節そば(1050円)」を注文することに。待ち時間に店内を観察すると、壁に「本日の煮干し」という貼り紙があった。それによると「追いサバ」には千葉の背黒、長崎の平子、熊本の焙乾うるめ、瀬戸内の白口煮干しを使用。「白ふじ」には瀬戸内の白口と鳥取の鯵煮干を使っているようだ。
着丼までは待つこと5分ほど。スープは先述の通り、鶏と豚をベースに、煮干や節を加えた濃厚なもの。ビターで煮干の香り旨味をダイレクトに感じられる飲み口だが、嫌なエグみは無い。そこに、少しゴワっとした中細ストレート麺を合わせている。加水率低めだがコシはしっかりとあり、スープとの相性も抜群だ。
チャーシューは低温調理のレアな豚肩ロース肉が3枚。しっとり柔らかく絶品だ。味玉は黄身ネットリ。ほか、香り良い黒バラ海苔、甘みと辛みが共存した刻み玉ネギ、小口ネギがトッピングされる。卓上には美濃・内堀醸造の酢があるのでお好みで。今回は連食中なので遠慮したが、味付替玉も旨そうだった。次回はぜひに。
<店舗データ>
【店名】 荒町商店中華そば ふじやま
【住所】 宮城県仙台市若林区荒町171
【最寄】 仙台市地下鉄南北線「愛宕橋駅」徒歩5分