だしソムリエが織りなす絶品ラーメン
仙台市地下鉄東西線・青葉町一番通駅から歩いて3分ほど。南町通沿い、日本郵政ビル本館の目の前で営業する人気店「だし廊」へ。代表の原田佳和氏はITコンサルタントや医療系MRからラーメンの道へ。地元・広島の店で修業後、だしソムリエの資格も取得して2016年7月に青葉区東勝山に「だし廊」を創業した。
また翌年9月には現在の青葉区一番町に移転。さらに2019年には同じ一番町内の三越裏に2号店「だし廊 -NIBO-」をオープンしたのを始め、広瀬通駅前に「Mix」、仙台市郊外に「BUSHI」と「Retro」を、塩釜に「SaKaNa」、仙台空港に「GoLD」と次々に系列店をオープン。理系的アプローチで出汁を重ねた一杯で、各店人気を博している。
なお、1号店の「だし廊」は、ミシュランガイド宮城2017でミシュランプレートも獲得している。カラフルな暖簾をくぐると、店内はカウンター7席とテーブルに12席の計19席。昼夜通し営業なので時間を外せばさほど混まない。麺メニューは「飛魚だし醤油そば」「貝だし塩そば」「鶏だし生醤油そば」の3種をラインナップ。
また、午後3時以降のディナータイムには「根菜だし味噌ポタ」「海老だし藻塩そば」も提供している。また、こちらも夜限定だが、肉を崖に見立て卵黄を乗せた飯モノ「肉 de cliff」や、「特製肉の香味野菜のせ」などのツマミ、デザート「杏仁ポッド」なども用意。 今回は「熟玉 飛魚だし醤油そば(950円)」を注文することに。
着丼までは待つこと5分ほど。スープは飛魚を高温で香ばしく焼いて出汁をひき、たまり醤油を使った仄かな甘味のあるカエシを重ねた清湯。出汁の旨味を前面に押し出し、淡麗な飲み口に仕上げている。そこに合わせるのは、麺肌がツルっとした自家製の中太ストレート麺だ。コシがあってスープとの相性も抜群である。
チャーシューは低温調理でレアな仕上がりの豚肩ロース肉、しっとりした鶏胸肉、豚バラ肉の3種。いずれも良い味だ。ほか、黄身ネットリで大きな味玉、メンマ、三つ葉、刻みネギが乗る。出汁の旨味が印象的な一杯、あっという間に完食した。別の出汁や、系列店のラーメンも気になるところ。いずれ巡ってみるとしよう。
<店舗データ>
【店名】 だし廊(DASHIRO)
【住所】 宮城県仙台市青葉区一番町2-2-11
【最寄】 仙台市地下鉄東西線「青葉通一番町駅」徒歩3分