つけめんTETSUが作る「江戸前煮干し中華そば」
千駄木本店を中心に、いまや首都圏に20店舗以上を展開する「つけめんTETSU」。そのセカンドブランドにあたるのが「きみはん」である。こちら鶯谷の総本店のほか、五反田にも店舗を展開。鶯谷の店は2012年11月に一時閉店していたのだが、2013年6月にマイナーチェンジを行い営業を再開した。
店のコンセプトは「江戸前煮干し中華そば」。代表の小宮一哲氏によると「煮干しラーメンの盛んな青森では、パンチを利かせる一方で苦みやエグみも出る。きみはんでは、和食における煮干しの使い方を参考に旨みだけを抽出。その出汁の取り方を『江戸前』と名付けて提案する」ということのようだ。
ラーメンは「江戸前煮干中華そば」の醤油と塩の2種類。この他、つけ麺も数種取り揃えているので「TETSU」フリークも来店することが多いようだ。中華そばのスープは、鶏ベースの出汁とカタクチイワシ、サンマ干し、本枯れ節、昆布、椎茸などから煮出した出汁を合わせたもの。確かにエグ味が無くスッキリとした味わいだ。
麺は中細で加水率高めのプリプリのもの。トッピングにチャーシュー、味玉、海苔、カイワレ、ナルトなどオーソドックスな具材が並ぶ中、目を引くのが海老ワンタンだ。食感の面白さで丼の印象がガラっと変わる。最後は卓上の酢を回し入れ完食。わざわざ遠方から来る店では無いだろうが近所にあると嬉しい。そんな一杯。
<店舗データ>
【店名】 江戸前煮干中華そば きみはん 総本店
【住所】 東京都台東区根岸3-3-18
【最寄】 JR山手線「鶯谷駅」南口徒歩4分