醤油のまち野田ならではのノス系ラーメン
東武野田線・愛宕駅の東口を出て、県道3号=つくば野田線を常総・坂東方面へ歩いて3~40分。距離にすると3キロほど。野田市目吹交差点そばで2016年5月から営業する「まこちゃんラーメン道楽」へ。ご主人はかつて坂東市にあった人気店「小川屋食堂」が好きで、その味を再現すべくスタッフに味を教わって開業したという。
そのDNAを受け継いだノスタルジックな「醤油ラーメン」を主軸に様々なラーメンを提供。2021年12月に放送されたTBS系『バナナマンの早起きせっかくグルメ』の「輝く!これぞ!これぞ醤油ラーメン2021」企画で、エントリー全18杯の中から3位に選ばれたことも。尤も、この企画は写真のみで安定するものではあったが。
ちなみに味の源流となっている「小川屋食堂」は一度閉店したものの、2018年に「中華そば 小川屋」と名を改め復活している。さて今回訪問した「まこちゃん」だが店舗は2階建てとなっている。1階はカウンター13席と6人まで座れる小上がり2卓の計25席で、2階には4人掛けテーブルが4卓あり、宴会を開くことも可能だそう。
麺メニューは醤油清湯の「ラーメン」を筆頭に味噌ラーメン、塩そば、魚介そば、生姜醤油ラーメン、煮干しそば、辛さを5段階から選べる極赤そばと辛味噌ラーメンをラインナップ。ほか、つけ麺、味噌つけ麺、塩つけ麺、まぜそばや期間限定麺の「プレミアム冷やし海老トマトクリーム」「冷やし魚介そば」も用意している。
そして1日10食限定で週替わりメニューも提供しているのだが、この日はニンニク入りでスタミナ満点の「ニン玉ラーメン」とのこと。麺類はすべて麺の固さ、味の濃さ、脂の量を調整可能だ。また、それぞれチャーシュー、味玉、メンマ、のり、白ネギ、辛ネギ、もやし、バターを追加トッピングすることも出来る。
一方の飯モノにはライス、カレーライス、チャーシュー丼、明太マヨ丼、ネギ丼があるほか、ツマミ類には、こちらも名物の「もつ煮込み」をはじめ、ゆで餃子、揚げ餃子、から揚げ、イカフライなどを用意。またもつ煮、イカフライ、唐揚げは定食セットにすることも出来る。今回は「チャーシュー麺(990円)」を注文した。
待つこと6分ほどで、雷紋の丼にネギ、ナルト、海苔というノスタルジックなビジュアルの一杯が到着。色の濃いスープは豚骨、鶏ガラの出汁にチャーシューの煮汁を加えたコクのあるもので、スッキリした醤油のカエシ、たっぷりの香味油もあいまって良い味に。そこに柔らかめに茹で上げられた中細麺を合わせている。
ほか、薄切りのバラロールチャーシューが4枚と海苔、メンマ、ナルト、刻みネギがトッピングされる。卓上には一味、粉胡椒、粗挽き黒胡椒、ニンニクペーストがあるのでお好みで味調整を。コンセプトがノス系なので飛びぬけた個性はないが、じんわり旨い一杯だった。ほかのメニューも色々と試してみたい店である。駅から遠いけど。
<店舗データ>
【店名】 まこちゃんラーメン道楽
【住所】 千葉県野田市目吹1686
【最寄】 東武野田線「愛宕駅」徒歩35分