高知の深夜、背徳のマヨネーズラーメン
酒の都・高知には今もなお屋台文化が残る。現在は中心街の市道「グリーンロード」の追手筋北側で、夜になると数軒が灯をともし、特に週末は大盛況である。ところがこの屋台、不法占拠状態なのだそうだ。とはいえ市は重要な観光資源と考え、2024年を目途に追手筋南側の緑地に移動させる予定とのことである。完全撤去ではなく安心した。
さて、前置きが長くなったが、高知では屋台を中心に「マヨネーズらーめん」を提供する店がいくつかある。ゲテモノの様に感じる人もいるだろうが、これがなかなか旨いのだ。今回は、グリーンロードからそう遠くない追手筋沿いで2019年から営業する「土佐二刀流」へ。屋台ではなく店舗だが、深夜営業で呑兵衛の強い味方だ。
店内はカウンター5席とテーブル14席。ラーメンは醤油、塩、味噌、柚子塩、激辛、鶏白湯、そしてガーリックバター、お目当てのマヨネーズもラインナップ。 ほか屋台餃子、青紫蘇餃子、スープ餃子に加えて焼飯、天津飯、天津焼飯、焼豚丼といった飯モノも用意している。今回は迷わず人気No.1の「マヨネーズラーメン(1100円)」を注文。
白濁したスープは、サラッとした飲み口ながらクリーミーな仕上がり。酸味が弱めなだけ少々脂っこさが目立つが、脂で重すぎるという事もない。合わせる麺は喉越しの良い中細ストレート。ほか、バラチャーシュー、メンマ、刻みネギが乗る。正直、これで一杯1100円は高いと思うが、深夜に啜れるというのは貴重だ。話のタネにどうぞ。
<店舗データ>
【店名】 土佐二刀流
【住所】 高知県高知市追手筋1-8-19
【最寄】 とさでん交通伊野線「堀詰停留所」徒歩3分