福島の濃厚つけ麺の雄「えなみ」
福島交通飯坂線・泉駅から東北方向へ歩いて20分ほど。イオン福島店の南側で2009年9月28日から営業する「自家製麺 えなみ」へ。ご主人の江南太郎氏は首都圏の大勝軒系の店舗などで修行し独立創業。福島市で濃厚動物魚介つけ麺のパイオニアとして高い評価を得ており、東北地方を代表する人気店と言っても良いだろう。
現在は「えなみ」のほか「うろた」「くをん」「江南水餃子」の3店舗も福島市内で展開中だ。店内はL字カウンター9席とテーブル10席。混雑時は軒先に順番に並び、スタッフの指示があってから口頭で注文をする流れだ。麺メニューだが、ラーメン類は塩らぁめん、煮干しそば、あっさり中華そば、こってり中華そばを用意。
また、つけめん類には魚介豚骨つけめん、お魚つけめん、魚くん、お魚とお肉のつけめん、魚肉くん、スパイスィーつけめんが。ワシワシ、ワシワシくん(背脂・ニンニク付)の2種の油そばも提供している。細麺と太麺で若干内容は変わるが、味玉、メンマ、ワンタン、南高梅、ブロック肉、のり、背脂、ニンニクなどを追加可能だ。
なお、つけめんの麺量は小350gと並500gが同料金で、プラス100円で中盛800g、200円で大盛り1kgまで増量可能である。また白めし、肉めし、ツナマヨ丼、玉子かけごはんといった飯モノやギョーザもある。今回は「魚介豚骨つけめん(950円)」を「特製(350円)」で注文。福島の幸を爆食中ゆえ麺量は弱気に「小」でお願いした。
着丼までは12分ほど。「特製」はつけ汁の中に味玉、麺の上にブロック肉が追加されての到着だ。自家製の麺は国産小麦「ゆめちから」をはじめ多種多様な小麦粉を使用した自家製の極太麺。全粒粉入りでモチモチ。麺だけで食べても十分に旨い。それを、鶏ガラと豚骨出汁に本枯れ節を加えた濃厚なつけ汁に浸し啜っていく。
動物系出汁の旨味に本枯れ節の香ばしさが相まって絶品。甘味がかなり立つが嫌な後味ではなく、むしろ食欲を掻き立ててくる。つけ汁の中には柔らかな山形三元豚のブロック肉、京都九条ネギ、自家製メンマ、ナルト、黄身ネットリの味玉が。麺の上には前述の通り、炙って胡椒を振ったブロック肉がゴロゴロと乗っている。
香ばしく、赤身と脂身の旨味どちらも楽しめる逸品だ。麺の旨さ、つけ汁の甘さがクセになり、麺がどんどん消えていく。こりゃ小盛をチョイスしたのはちょっと弱気すぎたかな。最後まで美味しく頂いた。こちらはラーメン類もハイクオリティだそうなので、次回はぜひ塩らぁめんや煮干しそばなども啜ってみたい。
<店舗データ>
【店名】 自家製麺 えなみ
【住所】 福島県福島市南矢野目字中江12-1
【最寄】 福島交通飯坂線「泉駅」徒歩20分