ファン歓喜、水天宮に「麺喰屋 澤」が凱旋
東京メトロ半蔵門線・水天宮前駅の6番出口から歩いて2分ほど。2020年5月28日にオープンした「麺喰屋 澤 日本橋本店」へ。正しくは、以前コチラにあったトラットリア形式の麺食堂「piacevole澤」が屋号・業態を変え再進出といった形になるか。「澤」自体はラーメンファンにはよく知られた存在で、元々は2007年に小岩で創業した。
その後、水天宮、水道橋、多摩センター、江戸川R14号、NEW小岩店と次々に支店を展開。しかしご主人の江澤氏は2016年、徳島に店舗を構え移住した。結局、都内にある支店の大半は閉店し、残ったのは江戸川R14号本店のみ。そんな中で水天宮に「piacevole澤」が開店し、今回の日本橋本店オープンへと襷を繋いだ形だ。
厨房に立つのは江澤氏とは別の男性。店内はカウンター5席程度と手狭だが、店の表側にもカウンターがあり、立ち食い形式で麺を啜ることが出来る。ラーメンは白湯と清湯が、それぞれ醤油と塩の2種。さらに胡麻ラーメン、四川痺れ系担々麺も提供している。また、おつまみにはコロッケ、タツタ、カジキフライ、チャーシュー盛りも。
もちろんビールやワインで一杯引っかけることも可能。さらに飯モノも充実していて、卵かけご飯、チャーシュー飯、カジキフライ飯、カレー丼、そして白飯を低温調理チャーシューで包んだ「チャードック」とラインナップしている。今回は券売機左上の「白湯 しょう油ラーメン(850円)」を、全部入り(+500円)でオーダーすることに。
スープは丸鶏、鶏ガラ、野菜をベースに抽出した白湯で、トロみがありカエシも円やかで旨い。麺は中太で柔らか目の茹で上がり。低灌水でモチモチとした食感と小麦の香りを楽しめる。チャーシューは低温調理の鶏と豚。鶏は大振りでしなやかなムネ肉が2枚で、豚は大判で薄切りのレア肉が3枚。どちらも大変に良い味である。
ほか、シャキッとした小松菜、黄身がネットリとした味玉、しっかり塩抜きし味を入れてある材木メンマ、香りの良い海苔、色紙切りのネギがトッピングされている。全部入り1杯1350円と値は張るが、それだけに全ての具材に手抜かりは無し。途中で卓上のペッパーミルを挽き、味に変化をつけて完食。今度は外で立ち食いもしてみたい。
<店舗データ>
【店名】 麺喰屋 澤 日本橋本店
【住所】 東京都中央区日本橋蛎殻町1-38-13
【最寄】 東京メトロ半蔵門線「水天宮前駅」徒歩2分