薄め・ぬるめが旨い!地元での支持厚い名店
JR磐越西線・喜多方駅から南東方向へ歩いて11分ほど。会津豊川駅からもほぼ等距離。県道21号=喜多方会津坂下線沿い、喜多方スターボウルの向かいで2006年12月20日から営業する「喜多方ラーメン 天高盛」へ。地元で支持する声は高いが、常連を大切にしたいご主人の考えもあり、基本は取材NGのため県外での知名度はそう高くない。


なお普段は軒先に紺の暖簾が掛かっているが、店内が混んでくると外し、空いてくるとまた掛けるので、地元の方は待ち時間の目安にしているそうだ。店内はカウンター5席と4人がけテーブル2卓、小上がりにも4人がけテーブル2卓の計21席。混雑時に待つ場合は軒先のウェイティングボードに記名して呼ばれるのを待つルールだ。
麺メニューは「らーめん」「らーめん大盛」の2択である。「半ライス」と「半チャーシュー丼」もメニューに記載はされているが、提供がない日もあるのでご注意を。訪れた日もライス類は提供無しで、ご主人からも入店時に「今日はらーめんだけ」と声掛けがあった。そこで今回は「らーめん(600円)」のみオーダーすることに。


店内はほぼ満席状態で着丼までは12分ほど。チャーシューがまさにてんこ盛りの一杯が到着した。醤油で色付いたスープだが思いのほか薄味で、温度もかなりぬるいが、これが天高盛スタイル。豚骨と鶏ガラに煮干しも加えているだろうか。塩味が最低限に抑えられているので、とても繊細なスープに仕上がっている。
薄めでぬるめ。おそらく賛否あるだろうが、この温度の方が旨味をしっかり感じられるので私は好きである。なおカエシは「濃いめ」でオーダーも可能な上、食事中でも足してもらえるので薄い場合は声掛けを。この繊細なスープに合わせるのは地元・曽我製麺の中太縮れ麺だ。チュルっとした麺肌でモチモチした食感がたまらない。


そしてチャーシューだが、日によって多少部位が変わるようで、この日はバラ肉3枚と肩ロース肉1枚、そして刻んだ肉もトッピングされていた。タレが少し強めに染みていて薄味のスープと対照的で良い。ほか香り良いネギ、ナルト、メンマが乗る。どの具材も光っており、最後まで美味しく頂いた。地元での支持が厚い名店、ぜひ一度!
<店舗データ>
【店名】 喜多方ラーメン 天高盛
【住所】 福島県喜多方市豊川町米室アカト5246-115
【最寄】 JR磐越西線「喜多方駅」徒歩10分