会津の繁華街で40余年の老舗「くるくる軒」
JR只見線・七日町駅から東南方向へ歩いて15分ほど。市役所そばの花小路通りにある人気店「くるくる軒」へ。ご主人の星康治氏はラーメン修行を終え、1982年(昭和57年)に独立創業。喜多方市内にも同名の店があるが、メニュー構成などから見て別モノの様だ。屋号の「くるくる」は「来る来る」という説が濃厚のようである。
ご夫婦で切り盛りする店内はカウンター4席と4人がけテーブル4卓の計20席。麺メニューは醤油、味噌、塩の3種の「らーめん」を筆頭に、たんめん、みそたんめん、ぴり辛たんめん、チャーシューめん、会津地鶏あんかけらーめん、焼肉らーめん、から揚げらーめん、焼そば、五目焼そばなどをラインナップしている。
またオリジナルのクリーミーな「会津牛乳らーめん」、野菜たっぷりの「うまにらーめん」も人気が高いとのこと。麺類と半チャン、半中華丼、半カレー、餃子などのセットもある。さらに飯モノにはチャーハン、中華丼、カレーライスなどを用意。野菜いため、焼肉、ニラレバ、酢豚の定食もあり一杯飲ることも可能だ。
「牛乳」「うまに」と気になるメニューは沢山あるが、今回は初訪問なのでオーソドックスな醤油味の「らーめん」が啜りたい。そこで「半チャン」が付いた「Aセット(980円)」を注文した。店内がほぼ満席だったこともあり着丼までは12分ほど。ラーメンのスープは豚ゲンコツ、鶏ガラ、煮干し、アゴなどを炊いた出汁だ。
旨味の層が厚く重なり旨い。カエシの塩味もドンピシャ。そこに合わせるのは会津麺食製の中太ストレート麺だ。平打ちで麺肌はツルツル、コシもあってスープとの相性も抜群である。こりゃ旨い麺だなぁ。箸が止まらない。チャーシューは薄切りのバラロール肉が2枚乗る。タレが染みており肉の旨味もしっかり楽しめる。
ほかメンマ、ナルト、ネギが乗る。見た目はオーソドックスな町中華のラーメンだが、ご主人の経験と蓄積が旨い一杯に昇華させている。一方の「半チャン」だが、卵、ネギ、刻みチャーシューが入ったしっとり系。ベタベタした感じはなく、ところどころ焦げがあり香ばしい。あっという間に美味しく完食してしまった。
なおコチラでは会津若松市食育ネットワークが推進する「スープ残しますカード」を設置している。スープを残す場合に器のそばに置くカードで、注文時に一声かければ塩分控えめで調理もしてくれる。塩分が気になる方でも安心だ。次回はぜひ人気の「うまにラーメン」や「会津牛乳らーめん」を啜りに来たいところだ。
<店舗データ>
【店名】 くるくる軒
【住所】 福島県会津若松市栄町2-7
【最寄】 JR只見線「七日町駅」徒歩15分