鹿児島の老舗「天天有」が都内初進出
東京メトロ大手町駅のA2出口から徒歩3分。JR神田駅の西口からだと5分程度。鎌倉橋交差点そばの外堀通り沿いに2020年3月にオープンした「天天有 神田店」へ。こちらは京都一条寺の「天天有」ではなく、鹿児島姶良市の老舗「天天有」が、六厘舎系列を運営する松冨士食品とタッグを組んだ都内初進出店である。
本店の創業は昭和36年。店名は創業者が長崎・思案橋にあるチャンポンの人気店「天天有」に許しを得て付けたそうで「上には上がいる」という意味だそうだ。神田店は2020年6月現在、本店同様に昼のみの営業。10時半から15時までだが、スープ切れで終了となる日もある。しかも日曜は定休とあって、なかなかハードルが高い。
麺メニューは豚骨ベースの「らーめん」一本勝負で、モヤシ、ネギ、チャーシュー、味玉を追加可能。また替玉も用意されている。ほか白飯や「ビールのあて」も提供していて一杯ひっかけることも出来る。今回は「らーめん(650円)」に追いチャーシュー(100円)と味玉(100円)をトッピングしオーダーすることに。
卓上には、南九州のラーメン文化のひとつという「大根の漬物」、そして味噌に黒糖やチャーシュー、韮、生姜、ニンニクを加えた「豚味噌」が置かれていて、自由に小皿に取りツマミながら着丼を待つ事が出来る。漬物はそのままでも、九州の甘口醤油をかけても旨い。豚味噌は白飯に乗せても、ラーメンに溶いても良いそうだ。
麺の茹で時間が短いからか、注文から3分ほどで着丼。スープは、丁寧に下処理した豚頭と豚骨を24時間ほど煮込んだ白湯に、椎茸や昆布、鯖節、落花生、ニンニクを使ったタレと、チャーシューを煮た醤油ダレを加えている。サラっとした飲み口だが旨味十分。鯖節も香り、スッキリとした後味に仕上がっている。
麺はツルっとした喉越しの中細麺。しなやかで香りも良い。味玉はそれなりだが、チャーシューはホロホロのバラ肉で絶品。ほか、細モヤシ、刻んだ小ネギが乗る。最後は薬缶に入った冷たい玄米茶を飲み干し、清々しくフィニッシュ。しかし、このクオリティで基本の「らーめん」が1杯650円とは恐れ入った。
<店舗データ>
【店名】 天天有(てんてんゆう) 神田店
【住所】 東京都千代田区内神田2-2-5
【最寄】 JR山手線「神田駅」西口徒歩5分
★2021年3月8日に小岩駅そばに移転。
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