山椒に魅せられたご主人が放つ絶品麻婆麺
銀座ガス灯通りで2017年10月から営業する人気店「SHIBIRE NOODLES 蝋燭屋(ろうそくや)」へ。ご主人の片桐豊氏は中華料理の出身。山椒の香りや痺れに魅了され、山椒を使った麺料理の専門店を創業したという。その一杯が評判を呼び、現在は銀座本店を始め、表参道ヒルズ、札幌、大阪梅田にも支店を展開している。
明治時代に85基のガス灯が建てられた事に由来する「ガス灯通り」。その歴史ある町に合わせたか、店内は昭和レトロ調にまとめられている。カウンターのみ14席で、店前に並び列が出来ることもしばしばである。麺メニューはいずれも「痺れ」と「辛味」にこだわり、麻婆麺、酸辣湯麺、担々麺、汁なし担々麺をラインナップしている。
辛さは薄辛・普辛・倍辛まで同一料金内で選べる上、プラス100円で辛さ・痺れ・辣油を更に足す事も出来る。また味玉、葱、温玉、味挽肉、パクチー、ザーサイ、青菜、チーズ、辛シビレオイルと、有料トッピングも充実。もちろんライスも用意している。今回は人気の高い「麻婆麺」を普辛でオーダーすることに。
麺を覆うように盛られた麻婆豆腐は、特製の醤と粗い豚挽肉を高温の中華鍋で加熱し、自家製辣油や絹豆腐、四川省の花山椒、葉ニンニクなどと炒めている。普辛でも十分に山椒の痺れと唐辛子の辛さがあり、激辛マニアでなければ十分に楽しめるだろう。その麻婆餡と丼底の鶏ガラベースのスープが絡み、旨さがブーストされていく。
三河屋製麺製の中太麺がまたモチモチで旨い。卓上には唐辛子、ブレンド酢、ぶどう山椒オイルが。麻婆麺と相性が良いという「ぶどう山椒オイル」を回しかける。痺れは控え目だが華やかな香りが丼を包む。やはりご主人、筋金入りの山椒好きだ。次回は白胡麻とピーナッツを使った担々麺を啜りに来よう。汗ばむ季節が来る前に。
<店舗データ>
【店名】 SHIBIRE NOODLES 蝋燭屋 銀座本店
【住所】 東京都中央区銀座3-5-16
【最寄】 東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」徒歩2分