麺屋一燈出身店主の作る絶品鴨出汁つけ麺
JR新小岩駅北口から歩いて3分ほど。平和橋通りから一本入った小道に2020年1月10日にオープンした「麺屋yoshiki」へ。こちらは全国に名の轟く超人気店「麺屋一燈」で手腕を振るった阿部義貴氏が独立し創業した話題店だ。元々「つけ麺一燈」だった店舗を譲り受ける形での独立となった。店内はカウンターのみ8席。行列必至だ。
麺メニューは、阿部氏が研究を重ねた「鴨出汁」のつけ麺を主軸に、ラーメンも醤油と塩の2種をラインナップ。ほか、日替わりの限定麺も用意していて、この日は「鴨と海老のつけ麺」とのこと。麺は中盛+50円、大盛+100円、特盛+150円。今回は「鴨出汁つけ麺」の特製を、麺中盛りでオーダーすることに。
待つこと数分で美しい「つけ麺」が着丼。まず麺が薄ピンクのスープに浸かっているという先制パンチが。鴨清湯、海老、浅蜊で出汁を取ったものだそうだ。昆布水つけ麺はあれど、これは初めてだ。そのスープに泳ぐのは心の味食品に特注したという平打ち麺。まずは麺のみで啜ると、ほのかな出汁の旨味を纏っていて旨い。
麺自体はツルっとした喉越しで、コシがあって小麦の香りも良い。一方の「つけ汁」は粘度高めで濃厚な味わい。岩手鴨の丸鴨とガラを使い、香味野菜や乾物を加えているようだ。そこに上質な鴨油も加えられていて良い香りが鼻に抜ける。食べ進めるにつれ、麺が纏うピンクのスープがつけ汁に移り旨味をブーストする仕掛け。
トッピングは別皿での提供だ。チャーシューはいずれも鴨肉で、低温調理のロース、モモ肉、ササミ、パストラミの4種。いずれも丁寧に調理された逸品揃いだ。ほか、甘く味付けされた鴨挽肉、味玉、春菊、白髪ネギ、穂先メンマ、レモン。最後はアッサリした魚介出汁の割りスープを注いで完食。今年一番のつけ麺体験であった。
<店舗データ>
【店名】 鴨出汁中華蕎麦 麺屋yoshiki
【住所】 東京都葛飾区東新小岩1-3-7
【最寄】 JR総武本線「新小岩駅」北口徒歩3分