二代目狼煙の濃厚さを受け継いだ「担担つけ麺」
上野から京成本線で20分弱の堀切菖蒲園駅。名前の通り、駅の近くには菖蒲園があり、6月になると200種6000株の花菖蒲が見ごろを迎える。園の歴史は古く、かつては安藤広重や歌川豊国らの錦絵の題材にもなったほど。改良工事のため、2018年3月頃まで休園しているが、今年の梅雨には、また賑わいを見せるだろう。
そして、堀切菖蒲園駅の周辺はラーメン激戦区でもある。その中では新顔になる「つけ麺 陽」へ。こちらのご主人は、2017年3月に惜しまれつつ閉店した綾瀬「二代目狼煙」で店長をしていた人物。二代目狼煙と同様に、粘度の高い濃厚つけ汁が人気で、最新のTRY賞「新人賞つけ麺部門」で第6位を獲得している。
券売機の最上段は「塩つけ麺」なのだが、人気メニューは「担担つけ麺」とのこと。また、狼煙時代の人気メニュー「カレーつけ麺」に、「辛つけ麺」も提供している。つけ麺の麺量は、並盛りで200g、中盛り300g(+50円)、大盛り400g(+100円)。また、2種のタレから選べるチャーシュー丼もオススメだ。
オーダーしたのは担担つけ麺。濃厚豚骨魚介に芝麻醤のゴマ風味がたったクリーミーなつけ汁だ。ラー油も加えられているが、全体的に辛味はほどほど。肉味噌やナッツ、青梗菜などを配している。一方、麺は村上朝日製麺の極太ストレート麺。全粒粉入りで、モチモチした食感。ドロドロのつけ汁をねっとりと絡めて啜っていく。
卓上のラー油や一味で辛味を足すのも良いが、花椒でシビレをプラスするのも旨い。最期はポットに入ったアッサリ魚介清湯の割スープ、あるいはライス投入でフィナーレ。ちなみに、スタッフのTシャツの背中には、狼煙時代に店内に貼られていた「赤ちゃん言葉禁止」の文字が。狼煙時代から健在なのは、濃厚さだけでないようだ。
<店舗データ>
【店名】 つけ麺 陽
【住所】 東京都葛飾区堀切4-57-15
【最寄】 京成本線「堀切菖蒲園駅」徒歩1分