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肥宝館 -貧すれば丼する-

【埼玉 吉川】 にぼしラーメン 一恭「ラーメン 並 デラックス(1210円)」

千葉から吉川に移転した煮干しの名店

JR武蔵野線・吉川駅から北東方面へ歩いて15分ほど。県道52号=越谷流山線の中央公民館前信号そばで2021年11月18日から営業する「にぼしラーメン 一恭」へ。ご主人の町田恭治氏は千葉市の名店「らー麺専科 海空土」での修行を経て、2005年2月に同じく千葉市の京成千原線・学園前駅そばに「こだわり拉麺 一恭」を創業。

旨い煮干しラーメンで人気を博すも、2021年11月に故郷・三郷へ里帰り。隣の吉川市に「にぼしラーメン 一恭」をオープンし再スタートを切った形だ。変わらず使い続ける屋号の「一恭」は『一番おいしい恭治のラーメン』の意味だそう。店内はL字カウンターに8席と4人がけテーブル1卓の計12席。駐車場も5台分完備している。

 麺メニューは煮干し出汁を使った醤油清湯の「ラーメン」と「つけ麺」の2軸を用意。それぞれチャーシュー、味玉、肉ワンタン、メンマ、ネギ、岩海苔、キャベツ、カイワレを追加トッピング可能だ。また飯モノにはライス、ミニチャーシュー丼、ミニチャー玉丼に加え岩海苔&とろろ昆布が乗る「ラーメン茶漬け」も。

今回は「ラーメン 並」にチャーシューをプラス1枚、肉ワンタンを2個、それに味玉を1つトッピングした「デラックス(1210円)」で注文した。着丼までは待つこと8分ほど。スープは大量の煮干しに加え、鰹節、鯖節、昆布、ホタテの貝柱、スルメなどを炊いた魚介出汁に、丸鶏、豚骨、野菜などの動物系の旨味を重ねたもの。

軒先にあった「本日の煮干し」の看板によると、この日は千葉県産の片口鰯、潤目鰯、真鰯。そして広島産の片口鰯を使っているそうだ。そしてカエシも魚醤や白醤油、たまり醤油など6種をブレンドするコダワリよう。煮干しの香りとビターな味わいをしっかりと感じつつ、乾物や動物系の出汁が旨味を下支えしており旨い。

醤油のカエシも甘すぎず、煮干しの香りを殺すことなく絶妙なバランスに。なおスープは毎日継ぎ足して作っているそうで、更なる深みを生み出している。そこに麺肌ツルツルでシコシコの多加水中細麺が泳ぐ。これもまた旨し。チャーシューは噛み応えある豚肩ロース肉が計2枚。脂身は多すぎず赤身の旨味を存分に楽しめる。

ワンタンは餡が小粒でピロピロした皮の食感が良い。トロリとしたオレンジ色の黄身に甘めのタレが染みた味玉も絶品。ほかコリコリ食感のメンマ、貝割れ、ナルト、刻みネギが乗る。卓上には七味、胡椒があるのでお好みで。無化調にして旨味たっぷりの一杯、美味しく完食した。次回は「ラーメン茶漬け」を追加したい。

<店舗データ>

【店名】 にぼしラーメン 一恭(いっきょう)
【住所】 埼玉県吉川市中野1-2-102
【最寄】 JR武蔵野線「吉川駅」北口徒歩15分

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