国道18号、往来者を魅了する味噌ラーメン
妙高はねうまライン・関山駅から徒歩25分。上信越道の中郷ICの近く、国道18号線=上新バイパス沿いにある人気店「食堂ニューミサ」へ。1960年頃に創業者の中田ミサ氏が、今はなき妙高自動車学校の近所に「食堂ミサ」を創業したのが始まりだ。これが人気を博すと1967年、娘婿・上田和年氏が別会社として2店舗目を開店した。
その後、上田氏の店舗は上新バイパスが整備されたのを受け、1991年に現在の場所に移転。屋号も新たに「食堂ニューミサ」とし現在に至っている。互いに経営母体は違うが、源流となった「食堂ミサ」も健在で、関山の本店に加え、あらい道の駅店、はまや店の3店、いずれも人気だ。味付けも各店で微妙に違うという。
「ニューミサ」はロッジ風の大きな建物で、広い駐車場を有する。コロナ対策で座席を減らして営業中との事だが、それでも店内には4人がけテーブルが16卓と結構なキャパである。ニューミサといえば看板メニューは「みそラーメン」。先代の上田氏が北海道出身で、札幌ラーメンを研究し辿り着いた自信の一杯だそうだ。
麺メニューは、その「みそラーメン」を主軸に正油、塩、カレー、野菜、とん汁の各種ラーメンを提供。おにぎり、半カツ丼、半炒飯とのセットも人気だ。また、ホルモン、ジンギスカン、トンカツ、煮カツ、とん汁、焼肉、野菜炒めなどの定食モノや、炒飯、カレー、丼モノ、餃子、一品料理なども用意している。今回は「みそラーメン」を注文。
白濁したスープは、豚骨や野菜などを大鍋で煮込んだ出汁に、地元・妙高市の太田醸造の白味噌を合わせた甘味の強いもの。そこに胡麻油、唐辛子、ニンニクが効き、唯一無二の味わいを作り出している。玉ネギはシナっとし過ぎず、甘味と辛味が共存。そこに挽肉が絡みつき、こりゃ中毒性の高い味わいだ。
黄色がかった中太麺は自社製の縮れ麺。柔らかくスープをよく拾う。後半は麺が少しダレてくるのだが、それでもなお旨さ継続。最後まで美味しく完食した。ちなみに、店のグッズに加え冷凍のお持ち帰り用(1人前1000円)も販売しており、全国発送も可能という。甘味の強い味噌とニンニクの一杯。気に入った方は、お土産に是非。
<店舗データ>
【店名】 食堂ニューミサ
【住所】 新潟県上越市中郷区稲荷山367
【最寄】 妙高はねうまライン「関山駅」徒歩25分