肥宝館 -貧すれば丼する-

【千葉 八千代台】 パンケ「みそ(870円)」

千葉の札幌味噌系のレジェンド「パンケ」

京成本線・八千代台駅の西口から歩いて2分ほど。ラーメン黎明期の昭和51年に創業し、もはや千葉ではレジェンドとして語られる人気店「パンケ」へ。赤い暖簾に西山製麺の文字が輝く通り、こちらは味噌ラーメンを主軸に北海度ラーメンを提供。ちなみに店名のパンケはアイヌ語で「川下」を意味する言葉だそうだ。

現在は京成大久保、成東にも暖簾分け店がある他、市川「ら~麺 あけどや」のご主人などを輩出してきた。そして、これも有名な話だが、ここ「パンケ」はNHKの朝ドラ『ふたりっ子(1996年放送)』でヒロインを演じた女優・岩崎ひろみ氏の実家である。店内の壁には記事や写真も。ご主人の岩崎弘光氏と奥様は樺太のご出身だそうだ。

店内は厨房を囲むようにカウンターが配置されている。麺メニューは「みそ」ラーメンを筆頭にしお、しょうゆ、地獄らーめん、ねぎみそ、ワンタンメン、冷やしらーめん中華風など多彩。こちらはモチモチの皮で底面をカリっと仕上げた餃子も旨いのでコロナ禍でなければ一杯飲りたいところだ。今回は看板の「みそ」を注文した。

スープは豚骨・鶏ガラと野菜を炊いた出汁に、ハンドミキサーでブレンドした味噌ダレを合わせたもの。サラっとした飲み口だが、味噌の香りも旨みも十分。変な重さや濃さが無いので最後まで飲み干せる。西山製麺の黄色い縮れ麺もベストマッチ。具材は女将さんが鉄鍋で炒めたモヤシやタマネギ、キクラゲ、挽肉、コーンが入る。

札幌味噌ラーメンは鉄鍋で野菜とスープと一緒に炒める店が多いが、パンケは別々。だからモヤシに焦げ目がついていて、それがまた旨いのだ。さらに刻みネギとメンマもトッピング。世の中に濃厚味噌系の店は数多あれど、この飽きのこないバランスはレジェンドだからこそ成せる技。不朽の一杯、また啜りに来よう。

<店舗データ>

【店名】 パンケ
【住所】 千葉県八千代市八千代台北1-9-3
【最寄】 京成本線「八千代台駅」西口徒歩2分

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