鶏の旨味が爆発。東北を代表する名店「嘉一」
仙台市地下鉄南北線・勾当台公園駅から歩いて5分ほど。仙台市役所そば、国分町通り沿いにある名店「中華そば 嘉一 国分町店」へ。宮城県下No.1の人気を誇り、東北地方を代表する名店である。長年、コチラの店舗のみで営業していたが、2022年6月に太白区秋保に構えた2号店を「本店」としたため、現在は1号店が「国分町店」という扱いに。
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ご主人の及川嘉則氏は岩手のご出身。元々はBEAMSで働いていたそうだが、同僚である岩手県久慈市の名店「千草」の3代目に誘われ、新横浜ラーメン博物館出店にスタッフとして同行。そこで腕を磨き、更に山形県の名店「龍上海」でも修業し、2009年10月に仙台で「中華そば 嘉一」を創業した。以来、鶏だけで作るスープは多くの人を魅了。
営業は昼のみだが、行列が絶えない人気ぶりだ。私は休日の閉店1時間前の午後2時に訪問。それでも先客15名、着丼までは40分待ちだった。店内はL字カウンターのみ12席。まず列に並び、店内に入ってから食券を購入する流れでOKだ。麺メニューは中華そばの醤油味と、塩中華そばの2系統をラインナップ。150円で麺大盛に出来る。
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また、鶏チャーシュー、三陸わかめ、メンマ、ネギを追加トッピング可能である。このほか、サイドメニューとして評判の高い「鶏皮」や、ごはん、鶏飯、あさりご飯といった飯モノも用意。それぞれ麺と組み合わせた、お得なランチセットもある。今回は「鶏チャーシュー麺 醤油味(1010円)」と「鶏皮(150円)」 を注文した。
着席から待つこと6分ほどで、シンプルな丼相の一杯が到着。スープには青森県産の親鶏の大きいサイズを選んで使用。鶏ガラ、丸鶏など、鶏のみの出汁で作った純鶏清湯である。鶏の旨味が詰まっており、当然嫌な臭みや雑味は皆無。そこに円みある醤油のカエシと、コクのある鶏油を重ねており、とにかく旨いのだ。レンゲが止まらない。
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そこに平ザルで麺上げした自家製の中太縮れ麺が泳ぐ。ワシワシとした食感でスープとの絡みも抜群だ。また、この麺にスープが負けていないのがすごい。チャーシューには歯応えのある、こちらも親鶏のモモ肉を使用。親鶏は味が濃く、噛むほどに旨味が溢れてくる。ほか、歯ごたえのある細切りメンマと太目にカットされた白ネギが乗る。
そして名物の「鶏皮」は、別皿での提供に。醤油ダレが染みていて、アツアツのスープに潜らせるも良し、そのまま食べても良しの逸品だ。見た目はシンプルだが、実に手がかかった丼かが伺える一杯。あっという間に啜り終えてしまった。なお、閉店間際なら行列も短いが、スープが切れた場合は早仕舞いするのでお気をつけて。
<店舗データ>
【店名】 中華そば 嘉一(かいち)
【住所】 宮城県仙台市青葉区国分町3-8-12
【最寄】 仙台市地下鉄南北線「勾当台公園駅」徒歩5分