津田沼・必勝軒のDNAを受け継ぐ小岩の名店
JR小岩駅から北に進み、蔵前橋通りを越えてすぐの「麺屋 清水」へ。ご主人は津田沼「必勝軒」で修業し、公認の形で2011年6月に独立した。サザンオールスターズの曲が流れる店内はカウンター10席とテーブル4席。また、田子ノ浦部屋が近いため、元横綱・稀勢の里(荒磯親方)からのサイン色紙も飾られている。
らーめん、つけ麺ともに「魚介」と「鶏豚」の2種あるほか、清湯の「塩らーめん」と、限定の「濃厚味噌らーめん」も提供している。今回は「魚介らーめん」を特製でオーダー。茶濁した濃厚スープは、豚ゲンコツや豚足、鶏ガラ、モミジなど動物系素材を長時間炊き、そこに煮干し、鰹節、鯖節、宗田節などの魚介を大量に追加したもの。
ガツンとくる魚介風味を、動物系がしっかりと下支えしていて旨い。一方の麺は自家製。らーめんには、やや低加水気味の中細麺を使用しているが、これは3日間熟成させてあり、サックリした歯ざわりとしなやかさ、小麦感の三拍子が揃った逸品だ。麺がスープを吸って旨味倍増。これなら中盛(+50円)か大盛(+100円)にすればよかった。
トッピングもレベルが高い。レアチャーシューは豚肩ロースで、醤油ダレの味が染みて旨い。ほか、甘めで柔らかなメンマ、半熟の味玉、香りの良い海苔。大きめにカットされたタマネギも、濃厚なスープの中で活きていて、バランスの良い一杯だ。次回は1日寝かせた麺を使っているという「魚介つけ麺」を頂いてみたい。
<店舗データ>
【店名】 麺屋 清水
【住所】 東京都江戸川区西小岩4-1-5
【最寄】 JR総武本線「小岩駅」北口徒歩4分