ライトではなくヘビーな煮干し出汁が魅力
新京成線・常盤平駅から北へ徒歩16分ほど。栗ヶ沢中学校そば、やえざくら通りに2023年4月1日にオープンした「2番ライト 煮干男」へ。煮干男で「ニボメン」。店のSNSによると、ご主人は埼玉某店にて短期間で基礎を教わり、京成大久保、八千代台、川口芝の巨匠の店舗で数日働きアドバイスを貰ったという。
そうして作り上げた「自分が好きなラーメン」を提供。それが屋号にもある煮干し香る一杯なのだ。店内はカウンター5席のみ。小上がり部分は煮干しのダンボールなどの物置きとして使っている。ご主人はバレーボールファンらしく壁には選手のサインやポスターがズラリ。「2番ライト」とは野球か、それともバレーなのか?
麺メニューだが、券売機には「淡麗」と「濃厚」の表示があり、それぞれ醤油と塩の2種を用意している。ただ、訪れた日は「濃厚」の提供は無し。代わりに『ほのかに鯵がする中濃煮干』を提供中とのことだ。麺類にはそれぞれ味玉、チャーシュー、メンマ、背脂、海苔、タマネギを追加トッピング可能である。
飯モノには白ごはん、アブラ飯、肉飯、タルタル飯などをラインナップしているが、仕込みの関係か品切れもあり。また「和え玉」はレギュラーに加えて限定メニューもあり、この日は「トトロ生海苔 大葉ぞえ」とのこと。元々は「濃厚」狙いで来たのだが仕方ない。今回は「中濃煮干(1200円)」をオーダーすることに。
着丼までは5分ほど。煮干し+動物系の灰色スープは、粘度はさほど高くなく比較的サラリとした飲み口だ。煮干しの心地よい苦み、ほのかに香る鯵。旨いスープだ。合わせる麺は村上朝日製麺の中細ストレート。最初はパツっとした歯触りだが、スープの熱が加わるほどしなやかな食感に。セメント系との相性の良さは言わずもがな。
チャーシューは薄切りでレアな豚肩ロース肉が2枚。ほか刻みタマネギ、小口ネギ、バラ海苔が乗る。最後は卓上の煮干酢を少し加え、あっという間に完食した。お店は駅から少し距離があるが、店裏に駐車場が2台分あるので車での訪問も可能だ。営業時間が火曜~土曜の朝・昼のみとハードルは高いが、煮干し好きはぜひ一度。
<店舗データ>
【店名】 2番ライト 煮干男(ニボメン)
【住所】 千葉県松戸市小金原7-9-10
【最寄】 新京成線「常盤平駅」徒歩16分