肥宝館 -貧すれば丼する-

★閉店★ 【神田】 神田厨房「しびれ担々麺(830円)」

チェーン系と侮るな!四川飯店仕込みの本格担々麺

辛くてシビれる麺が食べたいなら神田に行くとよい。御茶ノ水のスポーツ用品店街から神田にかけては、まるで成都かと思うほど担々麺の店が集中している。それも「鬼金棒」「雲林坊」「辣椒漢」「かつぎや」「成都正宗」など名店揃い。これら神田の名店に勝負を挑むように、2016年5月にオープンしたのが「神田厨房」だ。

運営するのは家系チェーン「魂心家」「壱七家」などを展開する株式会社トイダック。近年勃興する家系のチェーン店の新業態という形だ。しかし、チェーン系と侮ることなかれ。こちらの総料理長は赤坂「四川飯店」や新宿「東京大飯店」で10年以上修業。本格的な坦々麺を食べさせてくれるのだ。

白い切立丼に映える赤。紫のタマネギやカイワレ、水菜が盛りつけられ、まるで花が咲いた様な丼相だ。スープは鶏清湯でさっぱり目。そこにパンチの効いた「子弾頭」や、香り強い「朝天唐辛子」等を使ったラー油が幕を張る。辛味も香りも一級品。本場・四川省から取り寄せた「漢源花椒」が強烈なシビレを演出。

麺はパスタでおなじみ「デュラムセモリナ粉」を中心に製麺した特注品。これも強烈なスープの中にあっても、程よく小麦の風味が感じられる具合の良いもの。辛味とシビレをMAXにしたのに、あっという間に啜り上げてしまった。外気温7度でも汗ダルマ。

ちなみに、麺類を頼むと50円でライスを付けることが出来る。穴あきレンゲで肉ソボロを掬い上げ、白飯の頂に乗せて一気に掻き込むと二度楽しめる。チェーン系と侮ることなかれ、満足度の高い本格担々麺。是非、汗をかいても大丈夫な恰好で、ヒーヒー言いながら啜ってほしい。

<店舗データ>

【店名】 神田厨房
【住所】 東京都千代田区内神田3-20-6
【最寄】 JR山手線「神田駅」北口徒歩1分

★2017年6月17日をもって閉店。残念…

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