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肥宝館 -貧すれば丼する-

【茨城 三妻】 中華そば あたり「特選中華そば(1150円)」

伊吹いりこ+自家製麺、めっけもんの店

関東鉄道常総線・三妻駅から南へ歩いて18分ほど。鬼怒川の東岸を走る旧国道294号線沿い、美妻橋の少し南に2023年5月19日にオープンした「中華そば あたり」へ。看板には「厳選煮干ラーメン」「本格手作り自家製麺」の文字が。厨房や客席のある母屋のほか、別棟に製麺室を持つ本格派で、入店前から胸が高鳴る。

店内はカウンター10席と小上がりに12席の計22席。麺メニューは厳選煮干の「中華そば」、煮干倍増の「濃厚中華そば」、豚骨+鶏+魚介の「醤油らーめん」の3種をラインナップする。また平日午後1時以降は数量限定で「煮干つけ麺」も提供している。それぞれチャーシュー、味玉、ネギ、玉ネギ、海苔、メンマを追加可能だ。

一方の飯モノにはライス、チャーシュー丼、明太子丼、TKG丼を用意。ほか味玉やチャーシュー、メンマなどのツマミ類や、午後1時からは特製水餃子の提供もあり一杯飲る事も出来る。どれを啜るか悩むが「初めてのお客様は中華そばがおススメです」との貼り紙を見て、今回は「特選中華そば(1150円)」を注文することに。

着丼までは9分ほど。薄濁りのスープは伊吹いりこを主軸に取った出汁で、動物系出汁が旨味を下支え。表面にはたっぷりの鶏油と煮干油が浮かび、香りとコクをプラス。煮干しのビターさは残しつつマイルドな口当たりに仕上げており、嫌なエグみは一切ない。醤油のカエシもしっかり効いており、非常に旨いスープである。

自家製の麺は歯切れ良い中細ストレート。煮干しが強く香るスープとの相性は抜群である。さらにチャーシューの下にはラーメン凪の「いったん麺」のような幅広麺が隠れている。これは嬉しいサプライズだ。チャーシューはホロホロで醤油ダレの染みた三枚肉と、黒胡椒をまぶしたパストラミのような鶏胸肉が2枚ずつ。

どちらも厚みがあり食べ応えもあって旨い。味玉は店内に段ボールがあったので奥久慈卵だろう。ネットリとした黄身はコクと旨味があり絶品である。そして姫竹のトッピングが目を引く。出汁が効いており、コリっとした食感が楽しく良いアクセントに。ほか、海苔3枚、紫玉ねぎ、白髪ネギ、刻みネギがトッピングされる。

卓上には黒胡椒と白胡椒が。さらに客席中央のテーブルにはニンニク、豆板醤、一味、ラー油、酢、醤油もあるのでメニューに合わせお好みで味調整を。麺、スープ、トッピングのいずれも手抜かりなく味が良く、最後まで美味しく頂いた。こりゃめっけもんの名店だ。次回は煮干しを倍増させた「濃厚中華そば」を啜ってみたい。

<店舗データ>

【店名】 中華そば あたり
【住所】 茨城県常総市中妻町3971-1
【最寄】 関東鉄道常総線「三妻駅」徒歩18分

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