ご当地ラーメンチャレンジ第4弾は「神仙」
東京駅地下のラーメンストリートで、2021年7月から始まった「ご当地ラーメンチャレンジ」。25か月にわたり東京初上陸の有名店やラーメン史を語る上で外すことの出来ない名店が100日ずつ、次々に登場する企画である。第1弾は神奈川県戸塚の「支那そばや」が、第2弾は熊本の「天外天」、第3弾は佐野の「麺屋ようすけ」が出店。
第1弾から3弾までの通算で15万杯を売り上げた人気企画である。そして2022年6月21日から9月27日の第4弾は、金沢に本店を構える「金澤濃厚中華そば神仙」が登場。「金澤味噌」「金澤濃厚豚骨」の名を冠した『神仙』は既に都内に店舗があるが、本店と同じ「金澤濃厚中華そば」の味が都内に来るのは珍しい。
ご主人の河方卓氏は和歌山市のレジェンド店「井出商店」のご出身。井出商店のような超濃厚な豚骨ラーメンを金沢に広めたいとスープの研究を重ね、2003年7月5日に北陸の台所・金沢中央卸売市場の飲食通りに「神仙」を創業。大量の豚骨を長時間炊いた超濃厚スープは人気を呼び、今では金沢を代表する店となった。
麺メニューは「濃厚中華そば」を主軸に、東京駅限定で珠洲市の岩のりを使った「岩のり背脂中華そば」や、ラーメンストリートの旨辛フェアに合わせた「濃厚麻辣麺」もラインナップ。替玉も用意している。一方、飯モノではチャーマヨ丼と岩のりご飯を提供。今回は「特製中華そば(1250円)」をオーダーした。
なお、麺の固さをバリカタ、かた、ふつう、やわの4段階から選べるので「ふつう」でお願いした。スープは大量のゲンコツ、豚頭、豚背骨、鶏ガラなどを3日以上強火で炊いた、超濃厚で粘度の高い豚骨白湯だ。そこに一番搾りの醤油を使ったカエシを重ねている。丁寧にアクを取っているからか、嫌な臭みは皆無。
ヘビーな白湯だがキレのあるカエシのおかげで、嫌な重さは無い。そこに細ストレート麺を合わせている。九州豚骨の麺よりは少し水分を含んでいるようで、しっかりコシがあり濃厚なスープとの相性も抜群だ。そして薄切りだが大判のチャーシューは黒豚の肉だそうだ。味付け控えめで肉の旨味を十分に楽しめる逸品だ。
黄身ネットリの味玉は、正直少し凡庸な感じ。おか、能登半島珠洲産の香り良い岩のり、歯応えある細メンマ、刻みネギがトッピングされる。卓上のニンニク、黒胡椒はお好みで。ちなみに替玉は、一杯目に入っている麺とは違う「超極細麺」での提供なので、お腹に余裕のある方はどうぞ。金沢の名店の味、ぜひ一度!
<店舗データ>
【店名】 金澤濃厚中華そば 神仙 東京ラーメンストリート店
【住所】 東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅一番街B1F
【最寄】 JR「東京駅」八重洲中央改札より1分
★2022年10月5日より「中華そば ひらこ屋」が出店