関東鉄道常総線・水海道駅から北西方向に歩いて10分ほど。豊水橋東交差点そば、鬼怒川の土手沿いの道にある「拉麺 時代遅れ」へ。こちらは、鬼怒川を挟んで対岸にある人気店「拉麺人生」の創業者・新井芳雄氏が、その「人生」を息子さんに譲り、新たにオープンさせた店である。両店とも行列の出来る人気ぶりだ。
こちらのお店も「拉麺人生」同様に不定休や早仕舞いがあるため、店舗の屋根上に信号が取り付けてあり、青=営業中、赤=休みと合図を出しているので遠くからでも営業状況がわかる。お店はカウンター席とテーブル席に加え、鬼怒川を一望出来るテラス席もあり、8月には常総きぬ川花火大会の特等席にもなる。
この日は、あまり混雑していなかったのでテラス席で啜ることに。日差しは強いが、川を渡る風が気持ちいい。麺メニューは「昭和の中華そば」が主軸で、用意がない日もあるが「鴨ラーメン」もラインナップ。ほか、いなり寿司、ホルモン焼き、手羽メンタイ、唐上げ、ポテトフライといったサイドメニューも提供している。
いなり寿司には「昔、運動会の時、母ちゃんが作ってくれたなつかしーい味。ラーメンの友」とのPOPが添えられており、セルフで取っていくシステムだ。さらにレモン、メロン、イチゴ、あづきミルクと4種のかき氷も用意。今回は「昭和の中華そば(650円)」と「いなり寿司(1個150円)」をオーダーすることに。
待つこと5分ほどでノスタルジックなビジュアルの中華そばが到着した。スープは鴨から出汁を引いているそうで、甘味と旨味がしっかり出た醤油清湯に仕上がっている。甘味を加えるために黒糖を使っているそうだ。そこに泳ぐのは少し縮れた中細麺。喉越しが良く小麦の香りもしっかりあり、スープとの絡みも抜群である。
チャーシューはジューシーで旨味の強い豚肩ロース肉が2枚。メンマは甘辛く味付けされていてシャキシャキ。ほか、肉厚なワカメ、海苔、ナルトが乗る。シンプルながら非常に満足度の高い一杯だ。丼がやや小ぶりなので、いなり寿司もペロリと頂いた。また解放感のあるテラスで啜れば旨さ倍増。ぜひ晴れた日に訪れて欲しい。
<店舗データ>
【店名】 拉麺 時代遅れ
【住所】 茨城県常総市水海道元町3459
【最寄】 関東鉄道常総線「水海道駅」徒歩10分