ご当地ラーメンチャレンジ第6弾は「あじさい」
東京駅地下のラーメンストリートで、2021年7月に始まった「ご当地ラーメンチャレンジ」。各地の名店が100日ずつ、次々に登場する企画だ。第1弾は神奈川県戸塚の「支那そばや」、第2弾は熊本「天外天」、第3弾は佐野「麺屋ようすけ」、第4弾は金沢「金澤濃厚中華そば神仙」、第5弾は青森「中華そば ひらこ屋」が登場した。
そして2023年1月24日から4月19日の第6弾は、函館市から塩ラーメンの人気店「函館麺厨房あじさい」が出店。昭和5年に函館駅そばで中華料理店として創業した老舗である。その後、本店を五稜郭の近くへ移し、全国に名が通る函館塩ラーメンの代表格に。澄んだスープの一杯が人気で、現在は三代目・東秀一氏が味を守っている。
なお、五稜郭の本店をはじめ函館市内に4店舗。また札幌らーめん共和国、千歳空港、そして沖縄のイオン北谷内にも支店を展開中だ。麺メニューは「あっさり」の塩ラーメンと正油ラーメン、「こっさり」の極塩ラーメンと極正油ラーメン、赤味噌ラーメン、そしてラースト限定の「ぶり節みその燻製チャーシュー麺」をラインナップ。
麺大盛は150円。追加トッピングにはチャーシュー、豚バラ燻製チャーシュー、海苔、そして「ぶり節」が用意されている。また、数量限定の北海道産いくら丼、なつかしチャーハンといった飯モノも提供。塩ラーメンといくら丼で1600円というセットもある。今回は人気No.1という「あっさり特製塩ラーメン(1150円)」を注文した。
「丼の底が見える」と評判の透明度の高いスープは、豚骨と鶏ガラに道産の真昆布や身欠き鰊、鰹節、氷下魚、スルメ、煮干し、帆立貝柱などを重ねたもの。そこに塩ダレを、目立ち過ぎぬよう、しかし物足りなさの無い程度に加えている。出汁の旨味を存分に楽しめる仕上がりで悪くない。そこに、縮れた中細麺を合わせている。
本店は函館の岡田製麺の物を使用しているが、関東なのでコチラはカネジン食品製の模様。失礼ながら、少々凡庸な感がある。そしてクリアなスープを濁さぬよう、トッピングはいずれも強い味はつけていない。チャーシューは薄切りの肩ロース肉が2枚。そして予め切れ目の入った味玉も塩で味付けをしてあるコダワリよう。
ほか、メンマ、香りの良い海苔、スープの染みた麩、貝割れ、刻みネギがトッピングされる。卓上にはラーメンコショー、合わせ酢のほか、オリジナル調味料の「蝦夷ラー油」「蝦夷油胡椒」があるので、終盤戦はお好みで味変を。これだけアッサリなら麺大盛でもよかったな。次は気になる「ぶり節みそ」を啜りに来よう。
<店舗データ>
【店名】 函館麺厨房あじさい 東京ラーメンストリート店
【住所】 東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅一番街B1F
【最寄】 JR「東京駅」八重洲中央改札より1分
★2023年4月27日より「富良野 とみ川」が出店